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グローバル化する「大阪」、ローカル化する「東京」

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グランフロント大阪

外国人観光客が最も訪れる都道府県の1位は「大阪府」で「東京都」は2位になっている。

これは関西はアジアに近く、関西空港には多くのアジア諸国からLCCが就航しており、大阪を観光の拠点に京都や奈良に行けるというメリットがあるからと思われる。

日本国内では「東京一極集中」だが、世界を俯瞰してみると「大阪」の方が「東京」よりも外国人が多く訪問している。

 

訪日観光客の都道府県別訪問率(2018年10-12月)

順位 都道府県名 訪問率
1位 大阪府 41.9%
2位 東京都 40.9%
3位 千葉県 33.1%
4位 京都府 32.2%
5位 奈良県 11.7%

 

外国人入国者数(2019年6月)

順位 空港名 入国者数
1位 関西空港 765,865人
2位 成田空港 740,271人
3位 羽田空港 356,784人
全体 2,753,962人

日本で最も外国人入国者が多い空港は「関西空港」である。もちろん、「成田空港+羽田空港」の合計の方が関西空港よりも多いが、関西が外国人に人気ということに変わりはない。

 

国策会社「ジャパンディスプレイ」債務超過

ジャパンディスプレイは、経済産業省主導でソニー、東芝、日立製作所の液晶事業を統合した会社で2012年に事業を開始した。

しかし、2019年6月期で772億円の債務超過となっている。

日本国内だけなら、経済産業省主導で生き残った可能性がある。しかし、21世紀はグローバル経済の時代であり日本政府主導では生き残れない。

東京は日本の地方から人や金を集めて「見かけ上」の発展をしてきた。このような政府主導で発展してきた東京は、今後グローバル経済では生き残りできない可能性がある。

一方、「大阪」は東京よりも一歩先にグローバル化しつつあり、今後もアジアの成長を取り込み経済拡大する可能性がある。

例えば、台湾企業鴻海傘下のシャープは黒字化を達成するなど、「大阪」+「アジア」の組み合わせで世界市場で生き残りを図っている。

しかし、東京は日本政府主導という古臭い経済政策のため技術革新が進んでいない。日本国内市場をターゲットとして生き残るかもしれないが、世界的に生き残る企業は少ないかもしれない。

 

東京(関東)移転で業績悪化

大阪から開発拠点を神奈川県に移転した「武田薬品工業」からは、京大、阪大、神戸大などの医学部出身の優秀な人材が流出した。

武田薬品工業から米PRAに転籍した優秀な研究者(日本国内450人)は、米PRA大阪本社を中心に臨床開発を続けており、今後350人増員して800人体制とする。

引用・参照

https://www.jetro.go.jp/invest/newsroom/2019/3b0c55c8a9afe095.html

 

なぜ東京はローカル化するのか?

東京はローカル化しているという意味は、日本国内から人や金は東京に集まっているが、外資系会社は東京をそれほど重視していないと言う意味だ。

例えば、高級ホテルの「リッツカールトン」「セントレジス」は、大阪に日本初出店し「Wホテル」も2021年に大阪で日本初出店した。

そもそも、外国人は、東京の超過密状態を快適と思っていない。東京の過密、長時間通勤、満員電車は日本人だから耐えられるもので、外国人なら東京の満員電車で通勤なんて考えられない。

多くの外国人は都内港区などの外国人用マンションに住んで、徒歩圏のオフィスに勤務しているが、駐在コストが大阪よりも高くなる。

つまり、東京は世界の常識を超えた過密都市で、国際的には生き残りは無理かもしれない。

 

世界の都市圏人口

都市圏名 都市圏人口(ダイヤモンド誌)
東京23区 3,784万人
NY 2,063万人
大阪・神戸・京都 1,744万人
LA 1,506万人
大阪市 1,219万人
パリ 1,086万人
名古屋市 554万人
京都市 268万人
福岡市 260万人
神戸市 242万人

東京の都市圏人口は電車で1時間圏内が入るが、関西では、大阪、京都、神戸が独立した都市圏を形成しているので、電車で30分圏内が都市圏と思われる。

一般的に大阪都市圏は「大阪+京都+神戸(1,744万人)」とすることが多いが、実感は少し違う。

やはり、大阪都市圏は大阪府人口880万人+α=1,219万人の方が実感に近い。

そうすると、東京都市圏(3,784万人)は大阪都市圏(1,219万人)の3倍になる。

しかし、大阪都市圏はパリ(1,086万人)よりも大きく、LA都市圏くらいの規模だ。

 

アジア人口は東京都市圏の100倍以上

アジアの人口は45億人で、東京圏人口は3,784万人なのでアジアの方が100倍以上だ。

大阪は、アジア市場45億人をターゲットにしているので「伸びしろ」が東京よりも大きい。

 

関空2期島に本格的ターミナルを

関西空港には1期島と2期島があるが、2期島にはLCCターミナルがあるだけで、本格的なターミナルはない。

そのため、1期島のターミナルが混雑しており、それが訪日外国人にマイナスとなっている。

日本一外国人が多い「関西空港」なのに、本格的ターミナルが1つしかない。

羽田空港には3つのターミナルがあり、成田空港は本格的ターミナル2つとLCCターミナル1つがある。

出典 国土交通省 2019年度概算要求

東京に住んでいる官僚は、天下り策を東京に確保するため東京の空港ばかり投資して、関西は冷遇していると言わざる負えない。

そもそも、世界初の本格的海上空港である「関西空港」の建設費が2兆円なのに、大阪だけ民間で負担しろというのがおかしい。

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