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武田薬品、大阪工場(阪急十三駅西側)の敷地4割「6ha」売却へ

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「武田薬品大阪工場」 大阪市淀川区十三(出典 大阪府)

武田薬品工業は、阪急十三駅西側の大阪工場敷地16haの約4割(約6ha)を、2019年夏にも売却する方針を固めた。

将来的には大阪工場の全敷地(16ha)の売却を視野に入れる。

武田薬品工業は、アイルランド製薬大手「シャイアー」を約7兆円で買収する予定で、財務内容の改善を図る意図があると予想される。

売却先は「阪急阪神ホールディングス(HD)」が関心を示している。

武田薬品工業 大阪工場

武田薬品工業大阪工場は1915年に開設され、敷地面積約160,000平米と大規模だが、2011年、研究部門は神奈川県湘南研究所に移転し、大阪工場で作っていた固形製剤は山口県光市の光工場で生産し、治験薬部門は武州製薬(埼玉県)に移管する。

 

武田薬品工業 大阪工場(十三)の業績

  • 1987年 「C-70工場棟」が大阪工場に竣工した。原材料の供給から製剤、小分・包装、製品の出荷にいたるまでの全ラインをコンピューターによって運転・制御し、自動化を実現した画期的な工場
  • 消化性潰瘍治療薬「タケプロン」1992年 大阪工場で生産開始
  • 前立腺がん治療薬「リュープリン」1994年 大阪工場で生産開始
  • 高血圧症治療薬   「ブロプレス」1997年 大阪工場で生産開始
  • 糖尿病治療薬      「アクトス」1999年 大阪工場で生産開始

これらの4つの治療薬の売上貢献し武田薬品工業は2000年頃には現預金約2兆円を保有するに至った。

報道によると、今回売却するのは2011年に神奈川県藤沢市の湘南研究所に移転する前まで新薬開発の拠点としていた工場敷地の南側約6ha。

大阪工場の北側敷地では、「アリナミンV」などの研究・生産と、抗がん注射剤「リュープリン」の生産をしていると見られる。

しかし、その「リュープリン」も災害対策として生産設備を分散する方針で、武田薬品工業の光工場(山口県)でも「リュープリン」を生産する。

将来的に、武田薬品工業は他の工場へ全面移管し大阪工場の敷地16haの全部を売却する可能性もある。

武田薬品工業「大阪工場」(2018年7月)

工場の敷地は約16万平米と巨大で、ぐるっと一周すると1.6km以上ある。実際には民家や高架道路などがあり、単純に一周はできない。

 

武田薬品工業 大阪工場 概要

開設 1915年
所在地 大阪市淀川区十三本町2丁目(阪急十三駅西口徒歩5分)
敷地面積 160,000平米
従業員(2006年) 1,100名
施設(2006年) 固形製剤、治験薬、リュープリン

武田薬品工業は、大阪本社ビル(大阪市道修町)と周辺ビルを約600億円で売却する。
これは、アイルランド製薬会社「シャイアー」を7兆円で買収するため、財務内容を改善するためと言われる。

「武田薬品工業大阪工場」の研究部門、一部生産部門、治験部門が移転しており、今後が注目されていた。

 

阪急十三駅から武田薬品工業大阪工場まで

阪急十三駅西改札口

 

十三の飲食店街を通る

 

高架道路の下を通過する

 

阪急神戸線の線路に沿って歩く

 

阪急十三駅西改札口から徒歩5分~7分くらいで到着する

 

武田薬品工業大阪工場前の阪急神戸線線路

武田薬品工業大阪工場の前は阪急神戸線があり、再開発となれば、駅を新設することは可能だが、十三駅から近すぎるので地上駅は設置されないと予想される。

阪急十三駅~新大阪間に建設される「阪急新大阪連絡線」の十三駅は地下駅になると予想されるので、地下で駅と直結することはできる。

工場の敷地は16haと大きいが、高架道路が真ん中にあり、東西に分断されている。

今まで開発が遅れていた十三だが、今後、再開発となれば、大きく変化する予感がする。

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