【特集】梅田・難波より儲かる?いまなぜ天王寺・阿倍野エリア|MBSニュース https://t.co/zYVMFe3DGj あべのハルカスにある近鉄百貨店の売上げが前の年より15%以上もアップしました。この数字、梅田や難波の百貨店を超える高い伸び率です。なぜ、主要エリアをおさえ儲かっているのか?天王寺・阿倍野… pic.twitter.com/zkDTJT6JKf
— ホットニュース (@_RankingNews) 2018年4月23日
2018年2月期の百貨店売上で、「近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店」は1,176億円(前年比+15%)、「高島屋大阪店」(なんば)は1,414億円(前年比+8.8%)となった。
売上高は「高島屋大阪店(なんば)」が1,414億円と「あべのハルカス近鉄本店」の1,176億円より多い。しかし、増加率では、「高島屋大阪店(なんば)」の+8.8%より、「あべのハルカス近鉄本店」の+15%の方が多い。
なぜ、天王寺の方が増加率が多いのか?
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最近、天王寺に行って来たので、いろいろ考えてみました。
安室奈美恵さん効果?
2017年11月、引退発表した「安室奈美恵」さんが、あべのキューズモールでFM802の公開生放送を行った。5,000人くらい集まったが、それだけでは、100億円以上の売上増加の経済効果はない。
しかし、「天王寺・阿倍野」の知名度はかなり全国的に上がったのではないか?そういう意味で「安室奈美恵さん」効果は一定の経済効果があったと思う。
コナン効果?
「名探偵コナン」の前作映画(から紅の恋歌)は興行収入68億円とシリーズ最高額を記録した。2018年の最新作「名探偵コナン ゼロの執行人」は、10日間で興行収入32億円と過去最高のペースとなっている。
その名探偵コナンとコラボした「名探偵コナンカフェ2018」があべのキューズモールで開催されている。
でも、このコナンカフェは2018年なので、2017年の百貨店売上には関係ないと思われる。
コメント
「あべのハルカス近鉄本店」の2017年の売上が1,176億円(前年比+15%)と言うことは、前年から約176億円売上が増加したことになる。
実は、2017年7月末日に、「堺 北花田阪急」が閉店している。「北花田阪急」はピーク時年間売上100億円以上だったが、2017年3月期には88億円の売上まで減少していた。
大阪メトロ御堂筋線「天王寺駅」と「北花田駅」間は5駅11分なので、北花田阪急の売上約88億円のうち、60億円~70億円程度は「あべのハルカス近鉄本店」の売上になったのではないか?
残り約100億円分の売上高の増加率では、「前年比約10%」で「大阪高島屋(なんば)」の増加率8.8%と同じ程度であり、「訪日外国人のインバウンド消費」で十分説明がつく。
「てんしば」効果?
天王寺公園内の無料エリアに「てんしば」が2015年にできて、徐々に「天王寺」に人が多くなったように思える。
「てんしば」入場者は年間約400万人、休日だと1万人以上が来場している。
そのうち、何割かの人がデパートで「お弁当など食料品」を買うと推定されるので、年間ではかなりの売上になるのではないか?
例えば阪神百貨店の食品の売上比率は約45%、約200億円以上になっている。
「てんしば」効果として、年間20億円~30億円の売上増加はあるかもしれない。
「てんしば」に行くようなカジュアルな服装でデパートで買い物するか?という疑問もあるが、食料品売場ならばカジュアルな服装でも買い物してもおかしくはない。