英国の経済紙「エコノミスト」の調査部門「エノコミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」の「世界の住みやすい都市ランキング2024年版」で、1位はウィーン(オーストリア)、9位は「大阪」となった。
大阪は2023年度版で10位だったが、ランクを1つ上げ9位となった。
このランクキングは、世界の173都市を治安、医療、教育、文化と環境、インフラの5項目について指標化し、ランク付けしたもの。
CNN日本語 https://www.cnn.co.jp/travel/35220720.html
出典 英エコノミスト誌「エノコミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」
The Global Liveability Index 2024
https://www.eiu.com/n/campaigns/global-liveability-index-2024/
順位 | 都市(国名)前年順位 |
---|---|
1位 | ウィーン(オーストリア)1位 |
2位 | コペンハーゲン(デンマーク)2位 |
3位 | チューリッヒ(スイス)6位 |
4位 | メルボルン(オーストラリア)4位 |
5位 | カルガリー(カナダ)7位 |
5位 | ジュネーブ(スイス)7位 |
7位 | バンクーバー(カナダ)5位 |
7位 | シドニー(オーストラリア)4位 |
9位 | 大阪(日本)10位 |
9位 | オークランド(ニュージーランド)10位 |
23位 | ホノルル(米国) |
29位 | アトランタ(米国) |
58位 | ロサンゼルス(米国) |
70位 | ニューヨーク(米国) |
住みやすいかどうかは、それぞれの立場によって違う。
例えば、3億円~10億円の東京の山手線内のタワーマンションに住んで年収1億円以上で運転手付きの車で都内を移動するならば東京の方が住みやすいと思う。
しかし、年収1,000万円以下ならば大阪の方が住みやすいと思う。
東京で平均的年収400万円~600万円ならば、都心に住みことはできず、郊外の通勤時間1時間程度の場所に住むことになる。
例えば、JR中央線沿線に住むなら、乗車率180%の満員電車を利用することになる。
外国人から見れば、そういう生活が文化的とは思えないのだろう。
関西の場合、大阪駅から芦屋駅(兵庫県)までの乗車時間13分と東京のように通勤時間1時間以上かかることは少ない、
また、大阪駅から京都駅までは29分なので、京都の世界遺産を日帰りで見ることができる。
東京にも小笠原諸島という世界遺産があるが、フェリーで片道24時間もかかる。
ちなみに、新宿駅の乗降客数は1日353万人で世界一というが、JR中央線に乗って新宿駅で地下鉄に乗り換えると、JR新宿駅の乗降で2回、地下鉄の乗降で2回カウントされるため、実態よりも大きくでている。
1人が通勤の行き帰りに新宿駅で乗換えただけで、乗降客数4人にカウントされる。乗換に経済効果はなく、単に新宿駅の乗換客が多いというだけに過ぎない。
関西圏の連携を強化すべき
大阪からは京都、奈良、神戸、姫路、高野山(和歌山)に日帰りできる。
関西圏が連携して、魅力度を向上させる継続的な努力が必要だと思う。
うめきた2期完成予想図
JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期」が2024年9月6日に一部街開きし、2027年度の全体が完成する。
その中には4.5haの都市公園も整備され、ヒルトンの最上級ラグジュアリーホテルブランド「ウォルドーフ・アストリア」も入居する。
2023年3月には、「JR大阪駅」の地下ホームが開業し、関空への直通特急が運行を開始した。
さらに2031年には「なにわ筋線」が開業し、JR大阪駅~関西空港まで最速38分で結ばれる。
2029年には米ブーム社の超音速旅客機「オーバーチュア(Overture)」が商用利用が開始される予定で、日本ではJALが米ブーム社に出資しており、もしかしたら関空に就航するかもしれない。
そうなれば、関空=シンガポール間は現行6時間~7時間かかっているが、その半分の約3時間半で行けるようになる。
地階将来、世界の富裕層が大阪を訪問し、5つ星ホテルに宿泊し、JR大阪駅周辺のデパートや心斎橋のブランド街で買物し、京都や奈良などの観光地を訪問するようになるかもしれない。
その頃、東京は低賃金の外国人ばかり増加して、貧富の差は拡大するだろう。
平均的年収(400万円~600万円)の日本人は、平日は毎日往復2時間の満員電車で疲れ果て、休日もショッピングモールで人が多く疲れ果て、人気店には行列で入れず、高くて不味い飲食店で無駄金を使って「人生って何だろう?」と思うのかもしれない。
以下は過去記事
順位 | 都市(国名) |
---|---|
1位 | ウィーン(オーストリア) |
2位 | コペンハーゲン(デンマーク) |
3位 | メルボルン(オーストラリア) |
4位 | シドニー(オーストラリア) |
5位 | バンクーバー(カナダ) |
6位 | チューリッヒ(スイス) |
7位 | ジュネーブ(スイス) |
7位 | カルガリー(カナダ) |
9位 | トロント(カナダ) |
10位 | 大阪(日本) |
10位 | オークランド(ニュージーランド) |
15位 | 東京(日本) |
順位 | 都市名 | 総合 | 治安 | 医療 | 教育 | 文化と環境 | インフラ |
1位 | ウィーン(オーストリア) | 99.1 | |||||
2位 | コペンハーゲン(デンマーク) | 98.0 | |||||
3位 | チューリッヒ(スイス) | 96.3 | |||||
4位 | カルガリー(カナダ) | 96.3 | |||||
5位 | バンクーバー(カナダ) | 96.1 | |||||
6位 | ジュネーブ(スイス) | 95.9 | |||||
7位 | フランクフルト(ドイツ) | 95.7 | |||||
8位 | トロント(カナダ) | 95.4 | |||||
9位 | アムステルダム(オランダ) | 95.3 | |||||
10位 | 大阪(日本) | 95.1 | 100 | 100 | 100 | 83.1 | |
10位 | メルボルン(オーストラリア) | 95.1 |
大阪は、治安、医療体制、教育で100ポイントを獲得したが、「文化と環境」は83.1ポイントでトップ10では最も低い結果となった。
新型コロナの感染予防のため、日本ではマスク着用が事実上続いており、このことが「文化と環境」のポイントが低い原因かもしれない。