「南海電気鉄道」は2023年12月20日、完全子会社の「泉北高速鉄道」を経営統合で基本合意した。
具体的には、「南海電鉄」を吸収合併存続会社、泉北高速鉄道を吸収合併消滅会社とする予定。
路線図(出典 南海電鉄)
経営統合後、初乗り運賃の二度払いの解消などを検討
出典 南海電鉄(検討案)
南海電鉄は2014年、大阪府などから第三セクター「大阪府都市開発」の株式譲渡を受け、名称を「泉北高速鉄道」に変更し、2022年に完全子会社化した。
泉北高速鉄道線は、中百舌鳥駅~泉中央駅間の14.3kmを結ぶ路線で、南海高野線と相互直通運転を実施し、大阪都心と泉北ニュータウンなどを郊外の住宅地を結んでいる。
また、「泉北高速鉄道」は、東大阪市と茨木市において東大阪、北大阪流通センターの物流事業の運営している。
名称 | 南海電気鉄道株式会社 | 泉北高速鉄道株式会社 |
路線長 | 154.8km | 14.3km |
営業収益(2023年3月期) | 2,213億円 | 137億円 |
営業利益(2023年3月期) | 210億円 | 46億円 |
経常利益(2023年3月期) | 190億円 | 46億円 |