2024年6月(北から撮影)
信和不動産株式会社(大阪市)は、大阪市中央区道頓堀の土地(約2,000㎡)を売却したと発表した。
三菱地所が2024年7月末に取得したと報道された。なお、現在は駐車場として利用されている。
参照 信和不動産
信和不動産(大阪市)は、大阪市中央区道頓堀の「旧・ニュージャパンなんばビル跡地」(約2,500㎡)のうち2,001㎡を取得し、30階建の複合ビルを開発する予定だった。
参照 信和不動産
アクセスは、大阪メトロ「なんば駅」から徒歩2分。
地図
名称 | 信和不動産「道頓堀二丁目開発」 |
所在地 | 大阪市中央区道頓堀二丁目12番1(他7筆) |
用途 | 複合ビル |
敷地面積 | 2,001.46㎡ |
建ぺい率 | 80%(当ブログ調べ) |
容積率 | 500%(当ブログ調べ) |
階数 | 地上30階 |
アクセス |
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土地買収の経緯
「旧ニュージャパンなんばビル」の土地(約2,500㎡)を、リーガル不動産「現・株式会社LeTech(リテック)」が約100億円弱で取得し、東側(500㎡)と西側(2,000㎡)に分筆し、信和不動産が西側の2,000㎡を取得したとされる。
出典 信和不動産
リーガル不動産「現・株式会社LeTech(リテック)」が「旧ニュージャパンなんばビル」の土地(約2,500㎡)約100億円弱で取得し、うち約2,000㎡を信和不動産に売却したとされる。
信和不動産は、この土地を100億円近い価格で買収したのではないか?
1㎡当たり4億円~5億円という非常に高い価格だが、容積率が500%と小さく、採算をとるのが非常に難しい物件だと思う。
例えば、ビジネスホテルでは全く採算がとれない。
しかし、開発予定地周辺には休憩用ホテルが多く、高級マンションや高級ホテルの立地としては相応しくない。
また、大阪市のホテル用地の容積率緩和は、指定容積率 400%以上のエリアで概ね 3,000㎡以上が対象なので、本件物件(敷地面積2,000㎡)は対象外となる。
開発に時間がかかる物件なので、資金面から売却した可能性がある。
今から考えると、「旧ニュージャパンなんばビル」の土地(約2,500㎡)のすべてを購入しなかったのは、資金面からではないか?
また、現地の立地では高級マンションも難しい。
したがって、ホテルとマンンションの中間みたいな、ホテルコンドミニアムとして海外向けに「利用権」を売却する形になるのではないか?
マンションならば容積対象外延床面積を含めると総延床面積は1.3万㎡となる。
例えば、1室の利用権を10万ドル(1,500万円)×10名=1.5億円で売却できる。
総戸数130戸とすると、総額195億円になる。
また、毎年ホテル利用料の一部(約20%~40%)が収入になるので採算はとれると思う。
本件開発予定地は、変形敷地で敷地面積も約2,000㎡とやや小規模であることから、隣接地を買収し整形地にし、敷地面積も拡大するのではないか?
敷地面積3,000㎡以上になれば、容積率の緩和を受けられる可能性がある。
また、2031年春に開発予定地から徒歩6分のJR難波駅に「なにわ筋線」が開業する予定で、それに向けて再開発の動きがあるかもしれない。
建設工期を3年~4年とすると、逆算で2027年~2028年頃に着工するのかもしれない。
それまでは、駐車場として運営しながら隣接地の買収交渉をすると思う。
北から撮影
東から撮影(手前の駐車場は別敷地)
2023年11月(南東から撮影)
2023年11月(南から撮影)
2023年11月(北から撮影)
2022年11月(南東から撮影)
2022年4月(南東から撮影)
2022年4月(南から撮影)
2022年4月(東から撮影)
2022年4月(北から撮影)
施設名 | 旧ニュージャパン難波店 |
所在地 | 大阪市中央区道頓堀2-3-28 |
敷地面積 | 約2,160㎡ |
階数 | 地上9階・地下1階 |
営業終了 | 2019年3月31日 |
解体 | 大和ハウス工業 |
解体完了予定 | 2020年7月 |
- 「ニュージャパンなんばビル」(サウナと飲食店)は築60年と老朽化し、2019年3月31日に閉館した。
- 2019年7月、リーガル不動産が100億円弱でニュージャパン観光から取得したと報道された。
以下は過去の情報です。
解体工事現場に掲示されている広告「YANUSY(ヤヌシー・家主)」はリーガル不動産とZUUが共同で運営する「賃貸不動産のオーナー向け情報サイト」で、本物件も投資用不動産として再開発されると思われる。
大阪市内ではビジネスホテルが多数建設されているが、訪日外国人向けの3人~4人対応のキッチン付きコンドミニアムは少ない。したがって、客室面積30㎡~50㎡の長期滞在用の投資用コンドミニアムなどになるのではないか?