東急の蒲田駅と羽田空港に乗り入れている京浜急行の京急蒲田駅は、約800m離れている。
国・東京都・大田区などが補助金と投入し「羽田エアポートライン(第3セクター)」が、わずが800m(徒歩10分)の区間に鉄道を敷設する。
事業費は1,250億円で、国税も3分の1(約420億円)が使われる。
ちなみに、2025年大阪・関西万博は2,350億円(国・大阪府市・民間が3分の1ずつ負担)。
東京マスコミは、東京ならばわずか徒歩10分・800mの区間に事業費1,250億円を使うのを肯定的に報道している。
しかし、大阪・関西万博の2,350億円(国の負担は3分の1:約780億円)は無駄と問答無用で批判する。
「蒲蒲線」概要
施設名 | 「新空港線」(蒲蒲線)整備 |
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所在地 | 東京都大田区 |
区間距離 | 800m(東急多摩川線蒲田駅=京急蒲田駅) |
構造 | 地下式 |
整備主体 | 羽田エアポートライン(第3セクター) |
総事業費 | 1,250億円
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工期 | 2025年度後半~2041年度末 |
万博外交
大阪関西万博には158の国・地域が参加しており、期間中に外国の要人100名以上が来日する。
日本の首相が外遊する場合、一か国あたり数億円の費用がかかる。
万博で100名以上の外国の要人と首脳外交ができるのだから、それだけで数百億円の価値がある。
大阪万博の費用2,350億円(国の負担は3分の1:約780億円)だから、むしろ安い。
まとめ
個人的には、東京都民が10分歩くのが嫌だからと15年の期間と1,250億円の費用をかけて鉄道を敷設することも採算がとれるならばいいと思う。
しかし、東京マスコミが大阪万博を批判するなら、同じ基準で「蒲蒲線」も批判すべきだと思う。
それに、大阪万博は日本を世界にアピールする役割があり、単なる民間の事業ではない。
単純に黒字・赤字という観点で見るものでなく、地球を俯瞰する視点で評価すべきだ。