神戸市中央区の百貨店「神戸阪急」は、新館の東側にあたる「ケイ・エスビル」の営業を2027年春ごろに終了することが分かりました。
同ビルは1974年に完成し、築50年以上が経過しています。旧耐震基準で建設された建物であり、近年の大規模地震の発生などを踏まえ、来店客や従業員の安全確保を優先して営業終了を決めました。
現在、同ビルには生活雑貨店「ロフト」や「無印良品」などが入居しています。今後は店舗機能を神戸阪急本館と新館西側のビルに集約する方針です。
三宮ではJR三ノ宮駅周辺を中心に大規模な再開発が進んでおり、神戸阪急新館の東側エリアが今後どのように活用されるのか注目されます。

営業を終了するのは、神戸阪急新館の東側に位置する「ケイ・エスビル」です。
1974年に完成した建物で、店舗面積は約7,000㎡。神戸阪急全体の約15%を占めています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 神戸阪急 新館 |
| 営業終了エリア | 東側「ケイ・エスビル」 |
| 所在地 | 神戸市中央区 |
| 竣工 | 1974年 |
| 築年数 | 約53年(2027年時点) |
| 店舗面積 | 約7,000㎡ |
| 営業終了時期 | 2027年春ごろ |
| 主なテナント | ロフト、無印良品など |
営業終了の理由は、建物の老朽化と安全確保です。
1974年竣工の建物は、1981年に導入された新耐震基準より前の旧耐震基準で建設されています。
阪神・淡路大震災や、その後の国内各地での地震を経験してきた神戸にとって、商業施設の耐震性や安全性は重要な課題です。
2. ロフト・無印良品などは本館と新館西側へ集約
現在、ケイ・エスビルには「ロフト」や「無印良品」をはじめ、飲食店やファッション関連の店舗が入居しています。
今後、ケイ・エスビルが担ってきた店舗機能は、神戸阪急本館と新館西側の「S・ヨシマツビル」に集約されます。
店舗の移設に伴い、本館とS・ヨシマツビルの一部区画でも、順次、休業や改装工事が実施される予定です。
単純に店舗がなくなるわけではなく、神戸阪急全体の売場構成を見直す機会にもなりそうです。
神戸阪急は1933年に「そごう神戸店」として開業しました。
1995年の阪神・淡路大震災では建物が半壊するなど、大きな被害を受けました。
その後、2017年にエイチ・ツー・オー リテイリングがセブン&アイ・ホールディングスから事業を引き継ぎ、2019年に「神戸阪急」へ名称を変更しました。
2023年秋には約80億円を投じた改装が完了しています。
| 名称 | 神戸阪急 |
| 所在地 | 神戸市中央区小野柄通8丁目1番8号 |
| 営業面積 | 43,660 ㎡(新館東側約7,000㎡) |
| 営業フロア・棟 | 本館(地階~9 階)・新館(地階~9 階)の2館 |
| 年間売上高 | 431億円(2025年3月) |
| 年間入店客数 | 1,642万人(2025年3月) |
| 開業 | 2019年10月5日 「そごう神戸店」から「神戸阪急」に屋号変更 |
| アクセス | JR 三ノ宮駅・阪急神戸三宮駅・阪神神戸三宮駅からすぐ |
年間1,600万人以上が訪れる神戸の主要商業施設であり、三宮の商業集積を支える重要な存在です。
今回の営業終了で注目されるのが、ケイ・エスビルの今後の活用方法です。
1974年竣工の建物であることを考えると、今後は建物の解体や建て替えを含めた検討が行われる可能性があります。
ただし、現時点で解体や建て替えが決定したわけではありません。
また、今回の営業終了は建物の安全確保が理由であり、跡地の具体的な再開発計画については今後の発表を待つ必要があります。
個人的には、三宮の中心部という立地を考えると、単純な商業施設の再整備だけでなく、周辺の街づくりと一体となった活用にも期待したいところです。
例えば、次のような方向性が考えられます。
- 商業施設として建て替え
- オフィスと商業施設の複合ビル
- ホテルを含む複合施設
- 周辺の歩行者動線を改善する都市空間の整備
特に三宮ではJR三ノ宮駅周辺の再整備や、神戸三宮の都市機能強化が進められています。
神戸阪急周辺も、こうした再開発との連携が重要になるでしょう。
神戸阪急新館の東側にあるケイ・エスビルは、2027年春ごろに営業を終了する予定です。
旧耐震基準で建設された築50年以上の建物であり、安全確保を優先した判断といえます。
今後は店舗機能が本館と新館西側に集約される一方、営業を終了する東側エリアの活用方法が注目されます。
三宮では駅周辺の再開発が進んでおり、神戸阪急周辺も今後の街づくりを左右する重要なエリアです。
神戸の都心機能を高めるためにも、今回の営業終了を契機として、三宮の中心部にふさわしい施設への更新が期待されます。
