2023年4月23日の衆議院・参議院5補欠選挙で自民党は4勝1敗と勝利した。
しかし、「参院大分選挙区」は341票差、「衆院千葉5区」は5768票差という僅差の勝利で、実質的に2勝1敗2分けと言える内容だった。
そのため、岸田首相は衆議院の解散・総選挙を先送りするとの見方が多くなっている。
しかし、当ブログでは「2023年6月21日衆議院解散、2023年7月23日総選挙」を予想している。
岸田首相の考え
岸田首相は、2023年5月のG7広島サミットを最重要視しており、そのためにウクライナを訪問している。
岸田首相にとって、2023年5月のG7広島サミットが政治家としての集大成だと思う。
もっと言うと、岸田首相にとって政治家としてのピークはG7広島サミットなのだから、その直後に解散・総選挙に打って出るのは当然だと思う。
また、岸田首相の自民党総裁としての任期は2024年9月だが、河野太郎氏などと激しい党首選挙を行うことになる。
したがって、岸田首相は自民党総裁の任期2024年9月よりも前に、衆議院解散・総選挙を実施し、党首選挙を有利に戦いたいと思っているだろう。
2023年4月補選後の勢力(当ブログまとめ)
政党 | 議席数 |
自民 | 263 |
立憲 | 97 |
維新 | 41 |
公明 | 32 |
国民 | 10 |
共産 | 10 |
有志 | 5 |
れいわ | 3 |
無所属 | 4 |
合計 | 465 |
維新の躍進
日本維新の会は、衆院和歌山1区補選で勝利し、統一地方選でも目標の地方議員・首長600議席に対して774議席と躍進した。
また、維新は東京都内で70名が立候補し67名が当選し、中央区、世田谷区、新宿区など11市区で1位当選している。
神奈川県内でも改選前の2議席から25議席に、埼玉県内でも0議席から5議席に増加している。
福岡市議も1議席から7議席と大幅に増加している。
従来の関西地方の政党から全国政党へなりつつある。
そのため、自民党は警戒して、衆議院解散・総選挙を先送りするとの見方がでている。
しかし、先送りすると維新の選挙準備が進んで、自民党が大敗する可能性が高まると思う。
具体的には2023年7月の総選挙ならば維新は現在の41議席から大阪と兵庫の6選挙区に加え、比例区でも議席を増加させ、60議席を獲得するのではないか?
しかし、総選挙を先送りすると維新の選挙準備が進んで立憲の97議席に肉薄する80議席以上を獲得する可能性もある。
まとめ
岸田首相として、最重要のG7広島サミットが終了すれば、総理の座に固執することはないと思う。
衆議院解散・総選挙を先送りし維新に負けて首相を辞任するよりも、G7広島サミットの成果をアピールして勝負に出ると思う。
そう考えると、2023年6月21日の通常国会の会期末に衆議院を解散し、40日以内の2023年7月中に総選挙を実施する可能性が高いと思う。
公明党は2023年4月の統一地方選で組織が疲弊しているので、できるだけ総選挙が遅い方がいい。
維新は無党派層から支持されているが、7月後半の夏休み時期になると行楽に出かける人が多く、投票率が下がる。
一方、自民と公明が組織票があり、夏休みでも得票数はほとんど減少しない。
したがって、総選挙の投票日は2023年7月23日ではないか?