出典 福岡地所
福岡市の再開発促進事業「天神ビッグバン」の認定第1号ビルとして、福岡地所が開発していたオフィスビル「天神ビジネスセンター」が2021年9月30日に完成した。
建物の規模は、地上19階・高さ89m・延床面積6.1万㎡で、基本設計は日本設計、実施設計・施工は前田建設工業が担当した。
「ジャパネットホールディングス(3フロア)」、「西日本シティ銀行(2021年11月15日)」が入居し、「NECが九州の拠点を集約して1,100人が移る(3フロア 2022年1月)」など「ほぼ満室」で開業する。
参照 読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/feature/CO050392/20211001-OYTAT50000/
また、福岡市営地下鉄空港線「天神駅」に直結しており、JR博多駅や福岡空港まで電車1本で行けるので、九州全域や東京・大阪にもアクセスがいい。
出典 福岡地所
一般的に、一人当たりのオフィス面積は10㎡なので、ビル全体の延床面積6.1万㎡から試算すると4,000名~6,000名が勤務すると予想される。
実際、NECは3フロアで1,100名が勤務するので1フロア当たり約367名となる。オフィスは19階建ての17フロアなので、ビル全体では計算上6,239名と試算できる。
天神ビッグバン「天神ビッグバン」とは福岡市の再開発促進事業で、航空法に基づく高さ規制を最大115mまで、容積率を最大1400%まで緩和できる制度。
本物件も福岡空港に近く航空法により従来の高さ制限は75mだったが92mまで緩和され、容積率も1400%まで緩和されている。
福岡市の試算では、事業完了後のビルの延べ床面積は約1.7倍、雇用数は約2.4倍、経済効果は年約8500億円に上る。
2016年~2026年末(従来は2024年末)までに約30棟~40棟が建設される見通し。
また、福岡市は天神以外でも、JR博多駅周辺で「博多コネクティッド」と名付けて再開発を促しており、2028年までに20棟の建て替えを目指している。
天神ビジネスセンター 物件概要
名称 | 天神ビジネスセンター |
所在地 | 福岡市中央区天神1丁目 |
用途 | オフィス店舗、駐車場等 |
敷地面積 | 3,917.18㎡ |
建築面積 | 3,234.55㎡ |
延床面積 | 61,116.98㎡ |
構造 | 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造 |
高さ | 約89m |
階数 | 地上19階、塔屋2階、地下2階 |
建築主 | 福岡地所 |
基本設計 | 日本設計 |
実施設計・施工 | 前田建設工業 |
竣工 | 2021年9月30日 |
建築デザイン | 重松 象平 / OMA |
インテリアデザイン | グエナエル・ニコラ / 株式会社キュリオシティ |
位置図