関西空港(筆者撮影)
関西3空港を運営する関西エアポートの山谷(やまや)佳之社長は、関西国際空港の国際線旅客数について「2025年度に初めて2500万人を超える可能性が高い」と述べた。
(中略)
2030年度以降には「4000万人を超えることも視野に入っている」とも述べた。
このため格安航空会社(LCC)向けの第2ターミナルについて、どのように拡張するか2026年以降に需要を見極めながら本格的に検討する。
引用 毎日新聞
関西空港ターミナルの処理能力
関西エアポートのリリースによると「2025年にT1とT2の合計で国際線4000万人のキャパシティー」を実現する。
関西空港の設計上の国際線処理能力はT1(1,200万人)とT2(285万人)の合計1,485万人だが、2019年の関空国際線利用者数は合計2,493万人で、設計上の処理能力よりも1,000万人も多い。
したがって「2025年 T1とT2の合計で国際線4000万人のキャパシティー」とは設計上の処理能力ではなく、実際の運用上の処理能力という意味かもしれない。
例えば、電車の車両定員が100人でも実際には乗車率150%で150人まで輸送できるということと同じかもしれない。
(当ブログまとめで100%の正確性はありません)
ターミナル名 | 2019年現在 | T1改修後(2025年) | T2拡張後(2030年以降) |
T1 | 2,500万人
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3,500万人
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3,500万人
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T2(既存棟) | 835万人
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835万人
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T2(拡張棟) | 1,000万人? | ||
合計 | 3,350万人
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4,335万人
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5,335万人? |
2019年暦年の関空利用者数は3,191万人(国内線698万人・国際線2,493万人)だった。
関西エアポートの予想では「2030年に国際線4,000万人」としている。
2025年の予想では国際線2,500万人なので2030年には国際線1,500万人増加する予想だ。
当ブログの予想では、T2の拡張規模は処理能力で1,000万人以上の拡張をすると思う。
既存のT2の処理能力は835万人なので、拡張後のT2の規模は2倍以上になると予想される。
簡単に言うと、既存のT2よりも一回り大きいターミナルビルをもう一つ建設することになると思う。
2012年に開業したT2(当初)の建設費はターミナルビル37億円、駐機場の整備費を合計85億円、2017年のT2拡張費用は100億円だった。
したがって、2030年頃のT2拡張の建設費は400億円程度ではないか?