出典 神戸市
神戸空港の新「第2ターミナルビル」は2025年4月18日に供用開始する。
新設する「第2ターミナル」は開業時から施設使用料(国際線と国内線)を徴収する。
まら既存の「第1ターミナル」も2025年5月1日から国内線旅客サービス施設使用料(PSFC)(大人300円)を導入する。
空港施設利用料
「第2ターミナル」国際線出国手数料は「2,860円」の予定で、2025年2月18日から始まる神戸市議会において「神戸空港条例」を改正し正式に決定する。
出典 神戸市
従来は「サブターミナル」と呼ばれていたが正式名称「第2ターミナルビル」に決定した。既存のターミナルビルも「第1ターミナルビル」と呼称する。
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料金種別 | 国際線(出発) | 国内線(出発) | 国内線(到着) |
(仮称)第2ターミナル利用料 | 2,290 円 | 300円 | 300円 |
(仮称)保安サービス料 | 570 円 | 250円 | 0円 |
合計 | 2,860円 | 550円 | 300円 |
国際線(到着)は無料。
名称 | 神戸空港 第1ターミナルビル施設使用料(PSFC) |
---|---|
対象者 | 神戸空港 第1ターミナルビルの国内線の利用者 |
料金 | 大人300円(小人150円)出発または到着1回あたり |
料金導入日 | 2025年5月1日以降 |
徴収方法 | 航空券の購入時に、航空運賃と同時に支払う(オンチケット方式) |
徴収総額 | 2024年間の利用者数358万人×300円=10億7400万円 |
以下は過去情報
委員(のまち圭一)
先ほど使用料についてありましたけども、新ターミナルについては分かりました。既存のターミナルというのは使用料取ってないと思うんですけど、そちらのほうも今後検討されるということでしょうか。確認です
河原港湾局局長
現行のターミナルですけれども、これにつきましては、今現在、関西エアポート神戸のほうが運営をさせていただいております。こちらについては、現在空港施設使用料の導入については行っておりませんけれども、今後、同社において必要であれば御検討になられるというふうに、そのように理解しております。
コメント
当ブログの解釈では、「第2ターミナルビル」のみ空港施設使用料を徴収し、「第1ターミナルビル」は空港施設使用料を徴収しない。
しかし、今後は「関西エアポート神戸」の判断で徴収する可能性がある。
正式には、2025年2月18日から始まる神戸市議会において「神戸空港条例」を改正し決定する。
第2ターミナルは、ポートライナー「空港駅」から遠く、ボーディングブリッジも使用しないが空港施設使用料を徴収する。
一方、第1ターミナルは、ポートライナー「空港駅」から近く、ボーディングブリッジも使用するが空港施設使用料は徴収しない。
なんか不思議な感じがする。
第2ターミナルは「指定管理者制度」、第1ターミナルは「コンセッション方法」と運営方法が異なるからだと思う。
「指定管理者制度」の期限は2030年3月31日なので、それ以降は「コンセッション方法」になる可能性がある。
また、第2ターミナルは新規に海外エアラインの国際線が就航するので、空港施設使用料を導入しやすかったのかもしれない。
2024年11月27日、指定管理者は「関西エアポート神戸株式会社」に決定した。
引用 神戸市PDF
指定管理者制度とは
公の施設の管理業務を、地方公共団体が指定する団体(指定管理者)に管理を代行させる制度。
指定管理者は、条例の定めるところにより、施設の利用料金を自己の収入として徴収することができる。
施設の管理経費の一部を利用料金で、残りを指定管理料(地方公共団体からの支出金)で賄う。
空港名 | 神戸空港 |
---|---|
指定管理者 | 関西エアポート神戸株式会社 |
指定期間 | 2025年4月1日~2030年3月31日(5年間) |
債務負担行為 | 期間:令和6~11年度 限度額:7,776,000千円(約78億円) |
指定管理料 | 1,299,000千円(約13億円)令和7年度 |
指定管理の範囲 | ・新ターミナルビル ・空港基本施設・車両通行帯(コンセッション対象範囲を除く部分) ・新設駐車場 |
2025年度の指定管理料は約13億円(1年)とされ、当ブログの解釈では「神戸市からの支出金」の可能性がある。
ちょっと信じがたいが、神戸市は神戸空港の国際化費用として283億円を負担し、さらに年間13億円を「指定管理者」に支払うのだろうか?
神戸市が債務負担する行為「債務負担行為」は5年間で約78億円となっている。
空港施設使用料の試算
神戸(国際出発)予想 | 2,820円×約31万人 | 8億7000万円 |
神戸国内線(0回) | ||
合計(国際線週40往復・国内線0回) | 国際線週40往復で年間62万人(出発31万人) | 8億7000万円 |
旅客サービス施設使用料 | 旅客保安サービス料 | 合計 | |
神戸(国際線)予定 | 2,290円(出発のみ) | 570円(出発のみ) | 2,860円(出発)
0円(到着) |
関空(T1国際線) | 2,780円(出発のみ) | 320円(出発・到着) | 3,100円(出発)
320円(到着) |
関空(T2国際線) | 1,250円(出発のみ) | 320円(出発・到着) | 1,570円(出発)
320円(到着) |
神戸(国内線)予定 | 300円(出発・到着) | 250円(出発のみ) | 550円(出発)
300円(到着) |
関空(T1国内線) | 320円 | 320円 | |
関空(T2国内線) | 420円(出発)
370円(到着) |
420円(出発)
370円(到着) |
「第2ターミナル」は空港利用料がかかるが、既存の「第1ターミナル」の空港利用料は無料のままになる予定。
出典 神戸市
出典 神戸市PDF
施設名 | 神戸空港サブターミナル |
---|---|
所在地 | 神⼾市中央区神⼾空港1 |
延床面積 | 18,700㎡(当初17,000㎡)
(既存ターミナル18,600㎡:4階建) |
階数 | 2階建 |
建設費 | サブターミナル150億円(当初90億円)
周辺整備を含め283億円 |
供用開始 | 2025年3月 |
利用者数予測 | 700万人(2030年)
|
発着枠
2025年4月 |
|
2030年頃 |
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神戸空港(筆者撮影)
神戸空港利用者数予測(2030年)
神戸市の試算では2030年の空港全体の利用者数は700万人で、国内線は510万人、国際線は190万人となっている。
国内線 | 国際線 | |
2023年 | 344万人 | 0人 |
2030年 | 510万人 | 190万人 |
神戸市 | 180万人 | |
神戸以外の兵庫県 | 130万人 | |
大阪北部 | 110万人 | |
京都・滋賀 | 40万人 | |
その他 | 50万人 | |
東アジア | 150万人 | |
東南アジア | 40万人 |
2030年の神戸市の予測では国内線全体で510万人、うち神戸市民は180万人となっている。
毎年、神戸市民90万人が神戸空港を1回(2往復)利用する予測になっている。
想定される国内線路線予測
出典 神戸市
神戸空港=成田空港路線に1日10便(5往復)就航し、年間利用者数51万人の予測になっている。
スカイマークは成田空港から2015年に撤退しており、1日10便(5往復)も運航するとは思えない。
また、ANAも伊丹空港=成田空港は2便(1往復)なので、神戸空港=成田空港に1日10便(5往復)も運航するとは思えない。
では、神戸空港=成田空港間に1日10便(5往復)も運航するエアラインはどこか?
個人的には、ピーチアビエーションと予想していた。
そして、第2ターミナル全体を関空T2のようにピーチアビエーションが1社で利用すると予想していた。
しかし、大韓航空が国際チャーター便を就航させるので予想が外れた。
また、神戸=成田51万人、神戸=福岡22万人の73万人って実現可能だろうか?