出典 神戸市
神戸市は、「神戸らしい眺望景観」を維持・保護するため、海(ポートアイランド しおさい公園)から六甲山の稜線が見えるように建物の高さを制限する「神戸市都市景観条例」を制定している。
このため、JR三ノ宮駅周辺は高さ上限が165mに規制されている。
今度は、山側のヴィーナステラス(諏訪山展望台 標高約160m)から海が見えるように建物の高さを規制する「新たな景観規制」の導入を検討している。
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ヴィーナステラスからの眺望景観形成区域(出典 神戸市)
ヴィーナステラスからの眺望(出典 神戸市)
コメント
具体的な高さ制限は決定していないが、ヴィーナステラスの標高約160mを超える建物は三宮~元町エリアに建設することは難しくなると予想される。
現在の景観規制ではJR三ノ宮駅周辺の高さ上限は165mなので、それよりも低くなる可能性がある。
しかし、都市再開発への影響は少ないと思う。というのは、大阪の御堂筋も100m程度のビルが多いからだ。
本町南ガーデンシティ(2011年竣工 地上26階 高さ111m)
三宮は都市再生緊急区域に指定されており、容積率は最大2,000%まで緩和される。具体的にビルの高さを試算する。
- 敷地面積5,000平米
- 建築面積3,000平米(建ぺい率60%)
- 延床面積100,000平米(容積率2,000%)
- 階数33階
- 階高4mとするとビルの高さは132mとなる
1階~5階は商業施設で階高5m+三宮の標高約10mも考慮すると、高さ(海抜)が147mまで許容されれば、ビルを建設するのに致命的な不都合はない。
役人の発想として、神戸市役所(地上30階 高さ132m 標高6m=海抜138m)が不適格になるような条例は制定しないと思われる。
したがって、三宮駅周辺の高さ規制は最低でも海抜138m(標高が10mなのでビルの高さ128m)と予想される。
また、現状の高さ上限165mから極端に低くすると、現在、計画中のバスターミナルビル・ツインタワーに影響が及ぶので、海抜150m(標高10mなのでビルの高さは140m)になる可能性がある。
当ブログも、海抜150m、標高10mなのでビルの高さ上限140mと予想する。
この場合、大阪の御堂筋のようなビル街になるわけで、都市再開発として、不都合はない。