大阪・御堂筋の「完全歩道化」構想
2024年4月(大丸心斎橋店前)
大阪市は、2019年に策定した「御堂筋将来ビジョン」に基づき、大阪のメインストリート・御堂筋の長堀通りから道頓堀川までの区間においては、2023年年10月より側道の歩行者空間化の工事を進めている。
2024年4月26日、新橋交差点(長堀通)から御堂筋周防町交差点(周防町筋)の区間(約300m)の東側歩道の供用を開始した。
今後、2024年8月30日までに、御堂筋周防町交差点(周防町筋)から道頓堀川北詰の区間の東側歩道(約400m)の供用を開始する予定。
さらに、2025年3月までに、新橋交差点(長堀通)から道頓堀川北詰の区間の西側歩道(約700m)の供用を開始する予定。
出典 大阪市(図は西側だが、今回供用開始したのは東側)
- 拡がった歩道空間を活用した滞留空間の創出(飲食・物販施設、テーブル、椅子等の設置)する。
- 令和6年4月27日(土曜日)から令和6年11月17日(日曜日)まで
引用 大阪市
大阪のメインストリート・御堂筋の全体の長さは梅田―難波の4.2kmだが、御堂筋の完成100周年となる2037年を目標に淀屋橋ー南海難波駅までの約3kmの完全歩道化する。
スケジュール | 区間 |
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2024年4月26日 | 新橋交差点(長堀通)から御堂筋周防町交差点(周防町筋)の東側の側道(約300m)を歩道化 |
2024年8月30日 | 御堂筋周防町交差点(周防町筋)~道頓堀川北詰までの東側の側道(約400m)を歩道化 |
2025年3月まで | 長堀通~道頓堀川北詰までの西側の側道(約700m)を歩道化 |
2025年3月以降 | 淀屋橋~長堀通までの側道を歩道化 |
2037年 | 淀屋橋~南海難波駅までの約3kmを完全歩道化 |
現地標識を撮影
御堂筋の歩道の幅員は片側6mだが、側道(片側1車線)を歩道化し、歩道の幅員を片側13.5m(自転車道を含む)に拡張する。
これにより、御堂筋の幅員は44mのうち、東側13.5mと西側13.5mの合計27mが歩道(自転車道を含む)となる。
現地標識を撮影
新橋交差点(長堀通)の南:南方向に撮影
心斎橋PARCO前:南方向に撮影
大丸心斎橋店前:南方向に撮影
大丸心斎橋店前:南方向に撮影
大丸心斎橋店前
違法駐輪自転車があるので、自転車道が狭くなっている。
大丸心斎橋店(南館)前
大丸心斎橋店(南館)前
周防町筋:北方向に撮影(2024年5月後半)
- 2024年5月25日「セリーヌ御堂筋」が開業
- 2024年4月26日に供用開始したのは「周防町筋」までの約300mの区間
バーバリーの前:南方向に撮影
プラダの前:南方向に撮影
ルイ・ヴィトンの前:北方向に撮影
ドルチェ&ガッバーナの前:南方向に撮影
カンデオホテルズ大阪心斎橋の前:北方向に撮影
アクロスビルの前:南方向に撮影
クロスホテルの前:北方向に撮影
道頓堀橋北詰:南方向に撮影
道頓堀橋北詰:北方向に撮影
以前の計画では、2024年3月末までに「長堀通~道頓堀川までの東側の側道(約700m)」を歩道化するスケジュールだったが、遅れている。
2024年4月26日に新橋交差点(長堀通)から御堂筋周防町交差点(周防町筋)の区間の東側歩道(約300m)の供用を開始した。
さらに、2024年8月30日までに、御堂筋周防町交差点(周防町筋)から道頓堀川北詰の区間の東側歩道(約400m)の供用を開始する予定。
長堀通新橋交差点:南方向に撮影
関西みらい銀行の前:南方向に撮影
日航ホテル前:南方向に撮影
OPAの前:南方向に撮影
アクタスの前:南方向に撮影
プーマの前:南方向に撮影
アップルストアの前:北方向に撮影
カルティエの前:南方向に撮影
マイケルコースの前:南方向に撮影
IWCの前:南方向に撮影
JUN ASHIDAの前:南方向に撮影
久左衛門付近:南方向に撮影
ドン・キホーテ前:南方向に撮影
道頓堀橋北詰:北方向に撮影
2025年2月28日工事完了予定
2017年
2017年時点、御堂筋は本線4車線+側道2車線の合計6車線(一方通行)
2020年~2025年
御堂筋の自動車側道を廃止し、6車線から4車線とし、歩道を拡幅
2037年
御堂筋の全車線を廃止、完全歩道化
出典 大阪市
スケジュール
日時 | 内容 |
2022年10月4日 | 長堀通から道頓堀川までの東側・西側の側道を閉鎖 |
2022年11月 |
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2024年4月26日 | 東側の側道(300m)の歩道化完成 |
2024年8月30日 | 東側の側道(400m)の歩道化完成 |
2025年3月 | 長堀通から千日前通(なんば)までの側道の歩道化完成 |
2025年以降 | 淀屋橋~道頓堀川までの側道(合計2車線)を歩道化 |
2037年 | 淀屋橋~南海難波駅までの車道(4車線)+側道(合計2車線)の6車線を完全に歩道化 |
当初計画では、淀屋橋~道頓堀川までの側道(合計2車線)の歩道化を2025年までに完了する予定だったが、計画が遅れており、2025年3月の大阪・関西万博までには間に合わない。
2023年8月(心斎橋PARCO前:南方向に撮影)
御堂筋の東側の側道から歩道化工事を施行している。
自転車道も整備されているが、自転車同士がすれ違いする時に歩道にはみ出してくると思う。
歩行者と自転車の接触を防ぐために、自転車は左側通行にすべきだと思う。
当ブログ提案の自転車の通行方法
- 御堂筋の東側:自転車は左側通行(南方向)
- 御堂筋の西側:自転車は左側通行(北方向)
2023年8月(道頓堀橋の西側・南方向に撮影)
側道の歩道化は完成していないが、歩道が広くなった部分は、以前よりも歩きやすくなった。
完成すれば、心斎橋駅=なんば駅の距離は約800mなので歩いて回遊することができる。
回遊性が高まることで「心斎橋」と「なんば」はエリアとして一体化が進み、魅力度が向上すると思う。
完全歩道化について
御堂筋の自動車用側道(左右2車線)を廃止し、6車線から4車線化するのは賛成だ。
しかし、自動車用車線すべてを歩道化するのはいかがなものか?
御堂筋の車線が廃止されれば、周辺の「堺筋」や「四ツ橋筋」に車が流入して、大混雑になる。
さらに、御堂筋沿いのホテルや商業施設に行く場合どうするのか?
「堺筋」や「四ツ橋筋」経由でホテルや商業施設に行くしかない。
それだと、歩道も整備されていない周辺道路に自動車が流入し、逆に歩行者が危険になる。
救急車などの緊急車両はどうするのか?
結局、「御堂筋だけ完全歩道化」しても、街全体を考えると周辺の道路環境悪化するのではないか?
御堂筋の側道を歩道化すると、歩道幅は10m~12m(片側)に拡大する。
これで十分だし、必要なら土日祝日に歩行者天国にすればいいだけ。
タクシーや運搬のために車道は必要だと思う。1車線~2車線だと、渋滞するので、やはり本線4車線は残した方がいい。
騒音や大気汚染が懸念されるのであれば、EV(電気自動車)のみ、通行可能にすべきではないか?
もし、完全に歩道化するのであれば、道路の地下に荷物用の自動運搬システムのような施設が必要になるのではないか?