駅でスーツケースを預けで到着空港で受け取る「オフエアポート・チェックイン(OAC)」サービスの実証実験が、名鉄名古屋駅=中部国際空港=新千歳空港で2024年2月2日~2024年2月11日に実施されている。
具体的には、利用者は名鉄百貨店本店メンズ館1階「名鉄商店」で荷物を預けると、名鉄名古屋駅から中部国際空港駅まで専用列車で輸送され、利用者が搭乗予定の飛行機に積み込まれて、新千歳空港で受け取れる。
新千歳空港では、通常通り「バゲージクレーム(手荷物受取所)」で受け取ることができる。
国土交通省「共創モデル実証プロジェクト」
国土交通省の「共創モデル実証プロジェクト」を活用し、ANA、JAL、中部国際空港株式会社、北海道エアポート株式会社、名古屋鉄道、株式会社Airporter、株式会社エージーピー、NPO法人次世代空港技術研究会等と「OAC推進プロジェクト」を立ち上げ実施する。
「共創モデル実証プロジェクト」とは、交通を地域のくらしと一体として捉え、地域公共交通の維持・活性化を目的として複数の主体が連携して行う取組のこと。
2002年にテロ対策で中止
このような、駅でスーツケースを預けで到着空港で受け取るサービスは、JR難波駅の「OCA」と関西空港間でも行われていた。
しかし、テロ対策のため、2002年に中止された。
2024年の改良点
2024年版の駅でスーツケースを預けで到着空港で受け取る「オフエアポート・チェックイン(OAC)」では、「OACアプリ」を利用する。
さらに、荷物を預ける場合、ANA/JALのアプリで搭乗券のQRコードを表示できる必要がある。
荷物も「RFIDタグ」と「OACアプリ」で輸送管理を行う点が以前のサービスと異なる。
TSA要件も満たす
アメリカへの国際線基準となるTSA要件も満たし、将来的には米国便にも適用される可能性がある。
2025年は関空でも導入(実証実験)か?
2025年4月13日に開催される2025年大阪・関西万博に合わせて、スーツケースを預けで到着空港で受け取る「オフエアポート・チェックイン(OAC)」が関西空港でも導入(実証実験)される可能性がある。