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スカイマーク 40億円増資など資金調達、300億円の融資も借り換えへ

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神戸空港

スカイマークが資本増強策として40億円を2021年9月下旬に調達することで合意した。

資金調達 金額 内容
増資(普通株式) 20億円
  • インテグラル(東京)約10億円(50.1%)
  • 日本政策投資銀行と三井住友銀行がつくるファンド「UDS エアライン投資事業有限責任組合」が約6億7千万円(33.4%)
  • ANAHD約3億3千万円(16.5%)
劣後ローン 20億円(期間10年) 日本政策投資銀行
合計 40億円

引用 産経新聞 https://www.sankei.com/article/20210728-SPAOIH2PWBNJRI6WXS2RXPQZ7A/

また、300億円のタームローンの1年延長に係る変更契約および新規のコミットメントライン20億円の契約締結について、取引金融機関とも合意した。

銀行融資枠500億円のうち、2021年3月末で300億円を使用しており、その融資枠の期限は2021年7月末だった。
タームローン(たーむろーん)
分類:金融
借入金額、金利、期間、返済条件などを規定した金銭消費貸借契約書を交わして行う証書貸付のこと。融資期間を3~5年程度の中長期で契約し、一括で融資を実行するものと、契約日から一定期間内であれば分割して融資を実行できるコミットメント付タームローンがある。
引用 野村證券https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ta/A02650.html

以下は2021年6月の情報

スカイマークの手元資金(当ブログまとめ)

スカイマークが発表した2021年3月期決算によると、営業利益は-316億円、最終損益-162億円の赤字となった。

しかし、将来的に戻ると予想される「繰り延べ税金資産」を120億円計上したことにより、債務超過を回避した。

年月 現預金残高 銀行融資枠 手元資金合計(自由に使える現金)
2020年3月末 126億円 300億円(融資額0円) 426億円
2021年3月末 132億円 500億円(融資額300億円) 332億円
スカイマークの2021年3月末の現預金は132億円で、融資枠の設定金額500億円のうち300億円を「短期借入金」として計上している。
したがって、2021年3月末現在の「手元資金」は現預金の132億円+融資枠の残り200億円=332億円と予想される。
当ブログの情報では、銀行融資枠500億円(融資額300億円)の期限は2021年7月と思われる。

 

仮に2021年4月~2022年3月の営業赤字が316億円だったとしても、2022年3月末時点では手元資金は332億円-316億円=16億円で、キャッシュフロー的には問題はない。

 

 

 

スカイマークの株主構成

株主 出資比率
インテグラル 50.1%
ANAホールディングス 16.5%
日本政策投資銀行と三井住友銀行の共同出資ファンド 33.4%

 

銀行融資枠(当ブログまとめ)

銀行名 融資枠合計 期限
日本政策投資銀行 500億円 2021年7月
三井住友銀行
みずほ銀行
りそな銀行

スカイマークは、2020年5月末時点で、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行から各100億円ずつ合計300億円の融資枠を確保していた。

しかし、2020年7月末にいったん全額返済し、新たに日本政策投資銀行を加えた4行から総額500億円の融資枠を設定した。新たな融資の期限は2021年7月。

2021年3月末の決算では短期借入金300億円が計上されており、銀行融資枠500億円のうち300億円を使用していると予想される。

 

政府支援の可能性

国土交通省は2010年に破綻したJALを救済したが、2015年に破綻したスカイマークは救済しなかった。2021年3月現在、政府・国土交通省がどう判断するかは全く分からない。

以前の記事で「アフターコロナは政府(官僚)支配が強くなる」と書いたが、航空会社を支援するかしないかも国土交通省の官僚次第ということになる。

JALの再生は民主党が関与し、ANAについては自民党との結びつきが強いと言われる。やはり、ANA、国土交通省、自民党の思惑が重要になるかもしれない。

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