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スカイマークの業績悪化「2025年度 第1四半期▲28億円(純損失)」株価が3分の1(1,272円→487円)」

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スカイマーク業績サマリー
項目 2025年3月期 実績 2025年度 第1四半期(4〜6月) 2026年3月期 予想
売上高 1,089億円 236億円 1,173億円
営業利益 18億円 16億円 20億円
経常利益 8億円 ▲31億円 21億円
当期純利益(損益) 21億円 ▲28億円(純損失) 12億円

スカイマークが2025年8月12日発表した2025年4〜6月期の単独決算は、最終損益が27億円の赤字(前年同期は15億円の赤字)だった。円高の影響で外貨建ての資産に為替差損(約▲10億円)が発生した。また人件費の上昇、政府支援金の減少が響いた。しかし、原油安などにより営業赤字は前年同期より小さくなった。

スカイマークは、2025年夏ダイヤから料金引き上げた。具体的には羽田=神戸の大人普通運賃は16,500円から19,500円に値上げした。また、いま得・たす得などの割引運賃も約2,000円(羽田=神戸)値上げした。

その結果、2025年度 第1四半期の有償旅客数は1,856,059名(前年同期比6.9%減)と減少したが、旅客単価上昇により売上高は第1四半期の過去最高を記録した。

しかし、外貨建ての機材費や燃料費が円安のため、円価格で大幅に値上がりし、運賃を値上げしても利益が出ない状態となった。

 

今後の見通し

為替差損が業績を直撃  2025年度第1四半期では、円高により約10.5億円の為替差損が発生。航空機リース料や燃料費など外貨建てコストが多いため、為替変動が利益を大きく左右します。

燃料価格の高騰リスク  原油価格の上昇は、航空燃料費に直結。スカイマークは新機材(B737-8/B737-10)導入で燃費効率改善を図っていますが、短期的にはコスト圧迫要因となり得ます

収益構造と事業モデルの課題
旅客単価は上昇、旅客数は減少  単価引き上げにより売上は維持されているものの、有償旅客数は前年同期比▲6.9%と減少傾向。価格競争の激化や需要の変動に敏感な構造です。

ハイブリッドモデルの強みと脆弱性
LCCとFSCの中間に位置するスカイマークは、一定のサービス品質を維持しつつコストを抑える戦略。ただし、両側からの競争圧力を受けやすく、価格設定やサービス差別化が難しい

座席利用率の低下
L/F(ロードファクター)は前年80.7% → 今期74.5%と低下。値上げにより客離れが発生している。

株価低迷
スカイマークは2022年12月に再上場し初値1,272円(公募価格1,170円)をつけたが、2025年8月現在、株価は487円と初値の約3分の1になっている。

 

フリート更新と競争力強化

現在の保有機材はボーイング737-800が中心で約29機。ここに2026年以降、燃費効率の高い「737 MAX 8」「737 MAX 10」を順次導入予定です。これにより、コスト削減と同時に環境対応力の強化が期待されます。

路線戦略では、従来の羽田–福岡・札幌・那覇といったドル箱路線を基軸としつつ、地方路線でのネットワークを補完。LCCとの価格競争に巻き込まれすぎず、「大手とLCCの中間」ポジションを明確にする戦略を続けています。

 

2025年の課題と展望

弱点

  • 為替や燃料費など外部要因への依存度が高い
  • 利益率の低さ

 

今後の展望

  • 新機材導入による効率化
  • 国内線需要の堅調な回復
コメント

2025年のスカイマークは「売上は堅調だが利益は伸び悩む」という構図が続いています。とはいえ、再建期に比べれば財務基盤は安定し、成長余地も十分に残されています。737 MAX の導入が業績改善のカギを握るのは間違いありません。

今後、スカイマークが「第三極」として日本の航空市場でどこまで存在感を発揮できるのか。2025年は、その正念場といえる年になりそうです。

 

神戸=羽田、福岡=羽田の比較
区間 神戸=羽田 福岡=羽田
距離 430km 880km
運賃収入 10,000円 19,000円
コスト 10円×430km=4,300円 9円×880km=8800円
粗利益 約5,000円 約10,000円
座席数177席(80%) 64万円 142万円
年間(羽田1枠) 5億円 10億円

羽田枠1枠(1往復)の年間の利益は神戸=羽田は5億円、福岡=羽田は10億円で、神戸=羽田を縮小した方が会社全体では利益が出る。

つまり、神戸を拠点とすることで利益が出ない構造になっている。

しかし、スカイマークは神戸空港を西の拠点としており、撤退できず、収益の改善が進まない。

 

737 MAX の導入で期待される効果は――
  • 燃費改善(14〜16%減) → 燃料費削減
  • 整備費の低減(10〜15%減)

737 MAX の導入が成功すれば、コストを10%~15%削減できる。

 

国際線
スカイマークは、2020年に新型コロナウイルスの影響で国際線の運航を休止して以来、約5年半ぶりに国際線の再開を検討しています。2025年10月に、神戸と台北の間で数回の国際チャータ国際を運航する予定です。
しかし、スカイマークの国際線再開は、インバウンド需要の取り込みや航空機の稼働率向上など、戦略的な意義がありますが、現時点では利益を上げるかどうかは不確定です。

 

神戸空港の空港施設利用料導入の影響

2025年5月1日から神戸空港(第1ターミナルビル・国内線)は、旅客サービス施設使用料(PSFC)の導入した。

出発・着陸にそれぞれ大人300円、子供150円が「オンチケット方式」(航空運賃と同時に支払い)で徴収される。

2023年度の神戸空港の利用者数338万人のうちスカイマークの利用者数は250万人で全体の74%を占める。

2025年度は増便によりスカイマークの利用者数は260万人と予想され、1名300円の旅客サービス施設使用料(PSFC)で合計7億8000万円となる。

2025年度のスカイマークの営業利益は18億円の予想なので、約8億円の追加負担は経営的にも大きいと思われる。

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