
全日本空輸(ANA)は、2026年10月25日から始まる冬ダイヤで、大阪・伊丹空港発着の国内線を再編します。
その中で、伊丹=羽田線は1日15往復から14往復へ、1往復減便となります。
伊丹=羽田線は、東海道新幹線の新大阪駅と競合する国内有数の幹線ですが、今回の減便は、伊丹空港の限られた発着枠を北海道・沖縄方面など、需要の強い路線へ振り替える動きと考えられます。
(※本記事はAIを活用して作成しています。情報の正確性については、最新の公式情報などをご自身でご確認ください。)
ANAの2026年冬ダイヤでは、伊丹=羽田線は以下のように変更されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 路線 | 大阪(伊丹)=東京(羽田) |
| 夏ダイヤ | 1日15往復 |
| 冬ダイヤ | 1日14往復 |
| 減便数 | ▲1往復 |
| 運航期間 | 2026年10月25日~2027年3月27日 |
| 変更 | 通期で減便 |
| 便名(機材) | 伊丹発 | 羽田着 |
|---|---|---|
| NH986(321) | 07:05 | 08:15 |
| NH14(772) | 07:30 | 08:45 |
| NH16(789) | 08:00 | 09:10 |
| NH18(788) | 09:00 | 10:10 |
| NH20(738) | 10:00 | 11:10 |
| NH22(321) | 11:00 | 12:10 |
| NH24(321) | 12:00 | 13:10 |
| NH26(763) | 13:00 | 14:10 |
| NH28(738) | 14:30 | 15:40 |
| NH32(789) | 15:40 | 16:55 |
| NH34(321) | 16:50 | 18:05 |
| NH36(781) | 17:50 | 19:05 |
| NH38(763) | 19:00 | 21:10 |
| NH40(789) | 20:20 | 21:30 |
- 小型機(A321・B737):6往復
- 中型機(B787・B763):7往復
- 大型機(B777) :1往復
- 合計 :14往復
かつては、ボーイング747(565席)の大型機が1日15往復していた「伊丹=羽田」路線ですが、2026年冬ダイヤでは1日14往復に減便されるだけでなく、A320やB737といった小型機が6往復を占めるようになります。
年間利用者数の試算
| 機材 | 往復数/日 | 片道平均座席数 | 年間座席数 |
|---|---|---|---|
| A321・B737 | 6往復 | 約180席 | 約80万席 |
| B787・B767 | 7往復 | 約350席 | 約180万席 |
| B777 | 1往復 | 514席 | 約38万席 |
| 合計 | 14往復 | ― | 約300万席 |
※「往復」なので、年間座席数は「往復数×2方向×365日」で計算。
年間の座席提供数は、往復を合わせて約300万席となります。搭乗率を80%とすると、年間の利用者数は約240万人と推計できます。
ちなみに、かつてのボーイング747(565席)が1日15往復していた場合、年間の座席提供数は約412万席、搭乗率80%なら年間利用者数は約330万人に達します。
現在はANAだけでなくJALも伊丹=羽田線を運航しているため、両社を合わせた年間利用者数は500万~600万人程度と推計されます。
一方、かつては伊丹=羽田線だけで年間800万人程度が利用していたとされ、現在は機材の小型化などによって輸送力が大きく低下していることが分かります。
今回のANAの計画を見ると、伊丹発着路線を全体的に縮小するわけではありません。
むしろ、路線ごとの需要に応じて便数を組み替えています。
主な変更は以下の通りです。(AIの分析)
| 路線 | 現在 | 冬ダイヤ |
|---|---|---|
| 伊丹=羽田 | 15往復 | 14往復 |
| 伊丹=新千歳 | 5往復 | 6~7往復 |
| 伊丹=函館 | 1往復 | 2往復 |
| 伊丹=那覇 | 4往復 | 5~6往復 |
| 伊丹=福岡 | 5往復 | 4往復 |
| 伊丹=松山 | 8往復 | 7往復 |
| 伊丹=大分 | 4往復 | 2往復 |
つまり、羽田・福岡・松山・大分を減便する一方、新千歳・函館・那覇を増便するという再編です。
伊丹=羽田線の減便には、燃料費や人件費などのコスト上昇も影響していると考えられます。
物価高や燃料費の高騰によって航空会社の運航コストが上昇する一方、伊丹=羽田線は東海道新幹線と強く競合しています。
新幹線の東京~新大阪間は片道約1万3,000円程度で、駅から都心部まで直接アクセスできる利便性もあります。航空運賃を大幅に引き上げれば新幹線に利用者が流れる可能性があるため、航空会社にとっては運賃を上げにくい路線です。
さらに、伊丹空港では長距離路線に対する規制が見直されつつあります。
今後、長距離便の規制緩和が進めば、航空会社は限られた伊丹空港の発着枠を、羽田など新幹線と競合する路線よりも、札幌・那覇など航空機の優位性が高い長距離路線に振り向けやすくなります。
そのため、今回の伊丹=羽田線の減便は、燃料費・物価高によるコスト上昇、新幹線との競争、そして伊丹空港の長距離路線規制緩和という3つの要因が重なった路線再編と見ることができます。
国土交通省は2026年5月、新幹線と競合する短距離路線から、航空機の優位性が高い長距離路線へ発着枠を振り向ける方向性を示しました。
伊丹ではこれまで、1,000kmを超える国内線について、北海道・沖縄方面への便数に上限がありました。2026年夏ダイヤでは1日17往復程度が上限です
この規制が緩和され、伊丹空港の限られた発着枠を、「羽田・福岡など新幹線と競合する路線」から「札幌・函館・那覇など航空のメリットが大きい長距離路線」へ振り替えることが可能になりました。
実際、2026年冬ダイヤでは、ANAは伊丹=羽田を15往復から14往復に減便する一方、北海道・沖縄方面を増便する方向です。
関西エアポートは、関西3空港の役割分担を進めています。
関西国際空港(関空)は国際線を中心に機能を強化し、伊丹空港は大阪市内へのアクセスの良さを生かして国内線を担うという役割分担です。
また、神戸空港では国際線の受け入れが始まり、関空だけに国際線を集中させるのではなく、関西3空港全体で国際線の受け入れ能力を高める方向にあります。
背景には、一般的に国内線よりも国際線のほうが空港にとって収益性が高く、訪日外国人の増加によって国際航空需要のさらなる拡大が期待できることがあります。
そのため、関西空港は国際線により特化し、国内線は伊丹空港や神戸空港が補完することで、関西3空港全体として国際線の取り扱いを増やしていくことが、今後の重要な戦略になると考えられます。
この問題の背景には、関西空港第1ターミナルビルの処理能力が限界に近づいていたことがあります。
1994年の関西空港開港時、第1ターミナルビルの年間処理能力は約2,500万人で、内訳は国際線約1,200万人、国内線約1,300万人でした。
しかし、訪日外国人の増加などによって国際線の利用者が急増し、繁忙期には入国審査などで4~5時間程度の待ち時間が発生するケースもありました。
こうした状況を改善するため、第1ターミナルビルでは大規模なリニューアルが行われ、2026年6月2日に完成しました。
これにより、第1ターミナルビル全体の処理能力は約2,500万人から約4,415万人へ拡大し、国際線については最大約3,715万人まで対応できる規模となりました。
一方で、関西空港は国際線の機能を大幅に強化した結果、国内線については相対的に限られたスペースで運用する形になっています。
国内線と国際線の共用部分をすべて国際線に振り向けた場合、国内線の処理能力は最低でも約700万人程度となる計算です。
また、国内線の搭乗口についても、利用者にとって必ずしも便利とはいえない配置となっています。
このように見ると、関西空港は今後、国際線を中心とする空港として機能を強化し、国内線については大阪・伊丹空港が補完する役割を担う方向に進んでいると考えられます。
ただし、関西空港が本当の意味で「国際線と国内線がそろったハブ空港」となるためには、二期島に本格的なターミナルビルを整備することが重要になります。
二期島に新ターミナルを建設できれば、現在の第1ターミナルの国際線機能を維持しながら、国内線についても十分な施設を確保できる可能性があります。
そうなれば、関西空港は国際線だけでなく国内線も集約した、より本格的なハブ空港へ発展することができます。
一方、日本の空港政策を見ると、政府は羽田空港・成田空港を首都圏の国際拠点空港として重視しており、関西空港への大規模な追加投資については、これまで慎重な姿勢が続いてきました。
1970年の大阪万博では、伊丹空港のB滑走路(3,000m)が建設されました。
それを考えると、2025年の大阪・関西万博を契機として、関西空港の二期島に本格的なターミナルビルを整備するという選択肢があっても不思議ではありません。
しかし、実際には万博開催に合わせた大規模な新ターミナル建設は実現しませんでした。
その背景には、首都圏空港を優先する国の空港政策や、関西空港の需要見通し、巨額の建設費など、複数の要因があったと考えられます。
個人的には、維新と対立する公明党の大臣が国土交通省を所管していたことから、関西空港への大規模投資は見送られたとみています。
