大阪府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー)
大阪市住之江区の「大阪府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー)」に入居する民間ホテル「さきしまコスモタワーホテル」が、大阪府へ支払う賃料(2019年10月から2020年7月までの約3億2000万円)を滞納しており、大阪府は契約解除した。
引用・参照 日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62986860U0A820C2AC8Z00/
- 2019年10月に複数の報道機関が「契約解除」と報道したが、2022年6月現在、ネットの宿泊予約サイトでは予約可能となっており、営業している。
- 2022年6月の報道では、大阪府は提訴しており、賃料の滞納額は20億円に上るが、ホテル側は退去せず、ホテル運営を続けている。
「さきしまコスモタワーホテル」概要
リコジャパン(堺市)と西辻工務店(大阪府)が「株式会社さきしまコスモタワーホテル開発」を設立し、大阪南港の「大阪府咲洲庁舎」の7階~17階(賃貸面積約16,000㎡)をリノベーションして「さきしまコスモタワーホテル」として2019年1月に109室(全体は371室)開業した。
- 直近の賃貸料は月額3,500万円だった。
- 2020年4月にかけ段階的に全館(371室)開業する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で工事が遅れ、開業している部分は263室(10階~17階部分)となっている。
大阪府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー)の旧名は「大阪ワールドトレードセンタービルディング (WTC)」で、大阪市が1995年に竣工させたが、2010年6月に大阪府が買収し「大阪府咲洲庁舎」として使用している。
「さきしまコスモタワー」概要
- (旧 大阪ワールドトレードセンタービルディング WTC)
- 階数 地上55階・地下3階
- 高さ 252m
- 敷地面積 20,000㎡
- 建築面積 11,000㎡
- 延床面積 149,296㎡
- 着工 1991年3月
- 竣工 1995年2月
地図
ホテルのエントランスの様子
ホテルのエントランスは、「さきしまコスモタワー」の東側(ニュートラムからの連絡橋と反対側)にある。
訪日外国人などバスアクセスの場合は、このエントランスを利用すると思われる。
ニュートラムから連絡橋経由でホテルに行く場合は、このエントランスを通らず、「さきしまコスモタワー」内の1階または2階エレベーターで行くことになる。
1階のエントランスを入ったところ
1階のエレベーターホール
ホテルロビーは17階となる。
2階のエレベーターホール
ニュートラムから連絡橋経由でホテルに行く場合、「さきしまコスモタワー」の2階に接続するので、このエレベーターホールを使うことになる。
「さきしまコスモタワー」の1階のローソンの左側の通路を通ると、1階のホテル用エレベーターホールに行ける。
もちろん、ニュートラムから連絡橋経由だと「さきしまコスモタワー」の2階に接続するので、そのまま2階エレベーターホールに行ける。1階のエレベーターホールを使うことはないと思う。
「さきしまコスモタワーホテル」開業スケジュール
開業日 | 客室数 | フロア |
2019年1月 | 109室 | 14階~17階 |
2019年5月 | 36室 | 13階 |
2019年9月 | 108室 | 10階~12階 |
2020年4月(延期) | 118室(延期) | 7階~9階 |
合計 | 371室 |
公式HPではホテル客室「モデレードツイン」約35㎡の様子が掲載されており、訪日外国人向けに「日本」を意識したインテリアになっている。
17階が朝食会場となり、すべての宿泊プランに朝食料金が含まれる。
また、2018年4月18日、日本管財(株)は「さきしまコスモタワーホテル」に1,500万円を出資し、取締役1名を派遣している。G20サミット、万博誘致、IR構想などの開発情報を収集し、大阪エリアでの事業拡大に積極的に取り組む方針。
2018年4月現在、大阪府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー)の入居率は約65%だが、「さきしまコスモタワーホテル」の入居で約80%となる。
リコジャパン(堺市)は、自転車販売業だが、中国の輸出先から「大阪ではホテルが取りにくい」との話を聞き、訪日中国人が団体で宿泊できるホテルを建設しよう決意したという。
大阪府は「さきしまコスモタワー」の7階~17階を月額31,976,750円(月坪6,300円)で賃貸する。
当ブログで逆算すると、ホテルの延床面積は5,075坪(約16,747㎡)となる。