出典 日本国際博覧会協会
2025年に開催される「大阪・関西万博」のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン “Designing Future Society for Our Lives”」で下記の3つのサブテーマが策定されている。
テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン “Designing Future Society for Our Lives” |
サブテーマ | いのちを救う(Saving Lives) |
いのちに力を与える(Empowering Lives) | |
いのちをつなぐ(Connecting Lives) |
健康や生命に関係あるのだろうと予想されるが、具体的な展示内容はよくわからない。
そんな中、関西から新しい「がん治療方法」が実用化されつつある。
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)とは、ホウ素薬剤を患者に投与しすると「がん細胞」に集まる性質を利用したもので、「がん患部」に中性子線を照射すると、がん細胞に取り込まれたホウ素薬剤と中性子が核反応を起こし、がん細胞だけを選択的に死滅させるという画期的な治療方法。
現在、医療現場で行われているがん治療には、手術(外科治療)・抗がん剤(薬物療法)・放射線治療・免疫療法の4つの方法があるが、このホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は第5の治療法として期待されている。
引用 科学技術振興機構 https://scienceportal.jst.go.jp/
この治療法の開発は、大阪府を拠点とする化学メーカー「ステラケミファ」がボロン10濃縮技術を開発し利用先を開拓する中で、大阪府立大学BNCT研究センターの切畑教授と出会い開発が始まった。
BNCT開発を目指す産学連携組織が発足し住友重機械工業なども参加し、20年の研究開発を経て2020年5月、南東北BNCT研究センター(福島県)と大阪医科薬科大学関西BNCT共同医療センター(大阪府高槻市)の2カ所でBNCTが始まった。
令和2年6月に再発頭頸部癌が保険適用となっている。
共同研究機関
京都大学複合原子力科学研究所、大阪大学、大阪府立大学
個人的な予想だが、2025年の大阪・関西万博では、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の成果を一般人にも分かりやすいような展示がされる可能性もあると思う。
テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン |
会期 | 2025年4月13日(日)~2025年10月13日(月)/184日間 |
会場 | 大阪市花区の人工島「夢洲」 |
会場面積 | 155ha |
アクセス | 大阪メトロ中央線(北港テクノポート線)延伸・新駅設置予定 |
経費 | 1,850億円(会場建設) |
800億円~830億円(運営費) | |
来場者数 | 2,800万人 |
入場料(予想) | 4,800円(当日・大人) |