
阪急電鉄は2026年1月より、「大阪梅田駅」3階コンコースおよびホームのリニューアル工事に着手します。
阪急阪神ホールディングスは現在、「大阪新阪急ホテルの建替」「阪急ターミナルビルの建替」「阪急大阪梅田駅・阪急三番街の全面改修」を一体で進める大規模再開発「芝田1丁目計画」を推進中です。
今回のリニューアル工事は、この「芝田1丁目計画」に向けて、駅の営業を維持しながらターミナル機能を向上させる意味合いもあると思います。
- ① 駅設備の充実などを見据えた列車停止位置の変更
- ➁ 可動式ホーム柵の設置
- ➂ 茶屋町口改札口のバリアフリー化工事


具体的には、列車停止位置を約14m十三側に移動させる工事を行います(車両1両は約19m)。
列車停止位置を移動させた後、3階改札口の改札機の位置や、お客様の応対窓口「ごあんない
カウンター」などの駅設備のレイアウトを順次見直し、多機能トイレ、授乳室、カームダウンス
ペース※など、多様なお客様の利便性向上に向けて駅設備の拡充を図っていきます。
列車停止位置の変更時期
- 神戸線:2026年1月頃
- 宝塚線:2026年春頃
- 京都線:2026年秋頃
14mの移動は暫定かもしれない
阪急の神戸線・宝塚線・京都線のホームは当初、10両編成(約190m)対応でしたが、通勤客の減少などを受け、現在は8両編成(約152m)で運行しています。
本来であれば2両分の長さ(19m×2=38m)の余裕が生まれますが、今回のリニューアル工事では、そのうち14m分を十三側に寄せる形で改修されます。
当ブログでは、今回のホームを14m移動する措置は“最終形”ではないと見ています。ホームドアが設置される2031年のタイミングで、ようやくホーム位置が最終的に確定するのではないでしょうか。

列車の停車位置を動かすと、現在のエスカレーターや階段の配置では、利用者の流れが一箇所に偏ってしまう可能性があります。
今回の「14m移動」は、まずラッシュ時でも安全に乗り降りできる動線を確保するための“暫定的な最適解”だったのだと思われます。
今後は、2031年のホームドア設置までにエスカレーターや階段の配置そのものを見直し、そのうえで停車位置も最終的な場所へ再び移動させるのではないでしょうか。


春頃から工事に着手します。
