広島市中心部の再開発地区の地権者でつくる「広島八丁堀3・7地区市街地再開発準備組合」は、オフィス、マンション、商業施設が入居する高層ビル3棟を2028年度までに順次完成させる見込みで、2023年度から現在の9棟の建物の解体に着工する予定。
引用 日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC015A20R00C21A6000000/
最も高いビル建物の規模は、高さ93m、28階、延床面積は2.7万㎡で、3棟の合計延床面積は約6.8万㎡となる。
なお、本件再開発物件を含む「広島都心地域(紙屋町・八丁堀地区)」は、2018年10月に「都市再生緊急整備地域」に指定され、容積率などが大幅に緩和された。
その後2020年9月16日、国の「特定都市再生緊急整備地域」に格上げされ税制面でも優遇されるようになった。このような規制緩和と税制優遇により「広島駅周辺」と「広島市都心」の2つのエリアで再開発が本格化すると予想される。
階数 | 高さ | 延床面積 | 用途 | 配置 |
28階 | 93m | 26,700㎡ | マンション(200戸~250戸) | 南側街区(B-1) |
16階 | 25,400㎡ |
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北側街区(A棟) | |
15階 | 70m | 16,000㎡ | オフィスと商業施設 | 南側街区(B-2) |
合計 | 68,100㎡ |
広島八丁堀3・7地区市街地再開発 概要
- 所在地 広島市中区八丁堀
- 開発面積 約12,000㎡
- 規模 高層ビル3棟
- 階数 15階・16階・28階
- 高さ 70m~93m
- 用途 オフィス、マンション、商業施設
- 解体着工 2023年度
- 竣工 2028年度
- 事業費 300億円~400億円
- アクセス 広島電鉄(路面)立町駅北側
最も高い28階・高さ93m建物が200戸~250戸のマンション
地図
広島市の都市開発方針
出典 広島市(一部加工)
広島市は「JR広島駅」と「広島市都心の紙屋町・八丁堀地区」を東西の2つの核として、都市機能の集積・強化を図る方針。
JR広島駅完成予想図(出典 JR西日本)
JR西日本グループは、2020年4月から広島駅ビル建替え工事を施工してきたが、現駅ビルの撤去工事が予定通り進捗したことから、2021年3月に「広島駅」新築工事に着手する。
建物の規模は、20階建・高さ100m・延床面積111,000㎡の複合商業施設で、400室のホテルも入居する。
事業費は600億円で、2025年春に開業する予定。
JR広島駅
乗降客数が中四国地方で最も多いJR広島駅を擁する広域交通結節点である地域の特性を生かして、高次商業・業務機能や高質な居住機能等の都市機能の充実・強化等により、広島市の陸の玄関にふさわしい風格あるまちづくりを推進する。
広島市都心の紙屋町・八丁堀地区
平和を象徴する世界遺産・原爆ドーム、平和記念公園に連なる平和大通り及び河岸緑地の豊かな水と緑に囲まれるとともに、中四国地方最大の業務・商業集積地である地域特性を生かして、更新時期を迎える建築物の建替えに合わせた敷地の共同化、土地の高度利用及び業務・商業・文化・宿泊等の都市機能の充実・強化等により、国際平和文化都市の都心にふさわしいにぎわいと交流、さらに革新性が高いビジネス機会を生み出すまちづくりを推進する。
引用 広島市 https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/133/186885.html