2023年6月(伊丹機より筆者撮影)
2023年2月、神戸製鋼所は神戸市灘区の「神戸線条工場内(旧・神戸製鉄所)」に石炭火力発電所4号機(65万キロワット)の営業運転を開始した。
石炭火力発電所1号機~4号機の合計発電出力は270万キロワットで、全量を関西電力に供給する。
ちなみに、神戸市内のピーク時の電力消費量は約200万キロワットなので、本石炭火力発電所だけ神戸市の全電力消費量を供給できることになる。
2023年6月撮影(神戸市内)
神戸製鋼所石炭火力発電所概要
所在地:兵庫県神戸市灘区灘浜東町2「神戸線条工場内(旧・神戸製鉄所)」
燃料:石炭
発電規模:270万kw(1号機70万kw・2号機70万kw・3号機65万kw・4号機65万kw)
発電方式:
微粉炭火力超臨界圧発電(SC)(1号機・2号機)
微粉炭火力超々臨界圧発電(USC)(3号機・4号機)
営業運転開始:
1号機:2002年4月
2号機:2004年4月
3号機:2022年2月
4号機:2023年2月
会社名:
コベルコパワー神戸(1号機・2号機)
コベルコパワー神戸第二(3号機・4号機)
敷地面積:107万㎡(神戸線条工場全体)
従業員数:約1,300人
アクセス:阪神電鉄「新在家駅」徒歩7分
コメント
2017年に神戸製鉄所の高炉は停止し、跡地に石炭火力発電3号機・4号機を建設した。
現在は、神戸製鉄所の高炉加古川製鉄所から半成品の供給を受け、ばねやボルトの材料となる線材・棒鋼を製造しており、2020年に名称を「神戸線条工場」に変更した。
2023年3月20日、神戸地方裁判所は周辺住民が石炭火力発電所の建設と稼働の差し止めを求めた訴えを棄却した。