
出典 大阪市
大阪市東住吉区の「ラスパOSAKA」跡地周辺で進められている、日本GLPによる大規模なまちづくりプロジェクトが進展しています。
2026年10月末には、物流施設「Marq大阪4」が竣工しました。
すでに2026年1月には「Marq大阪3」が竣工しており、物流施設2棟が完成したことになります。
また、周辺では商業施設「ダイレックス矢田南店」が2025年7月10日に開業しており、スポーツ施設「キャプテン翼フィールド東住吉」(フットサルコート)も2026年7月にオープンしました。

「ラスパOSAKA 大阪市立ゆとり健康創造館」は、大阪市が126億円をかけて建設し1999年に開業しました。その後、2010年に閉鎖されました。
アクセスは、近鉄南大阪線「矢田駅」から約1km(徒歩13分)です。
地図
今回の計画は、単純な物流施設の建設ではありません。
日本GLPが大阪市東住吉区で進める「GLP大阪市東住吉区まちづくりプロジェクト」で、約5万6,000㎡の地区を対象に、物流施設・商業施設・公園などを一体的に整備しています。
計画区域は大きく、
- 物流施設・商業施設などの「にぎわいゾーン」
- 公園・スポーツ施設などの「憩いとうるおい・スポーツゾーン」
に分けられています。
日本GLPにとって、公園や商業施設を含む土地区画整理事業への参画は初めての取り組みとされています。

「Marq大阪3」は、プロジェクトの第1棟目となる物流施設です。
2026年1月27日に竣工し、日用品などを扱うマルカミ物流の専用施設として利用されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | Marq大阪3 |
| 所在地 | 大阪市東住吉区矢田5丁目 |
| 敷地面積 | 約14,225㎡ |
| 延床面積 | 約30,948㎡ |
| 構造 | 地上4階建て・耐震S造 |
| 着工 | 2024年10月 |
| 竣工 | 2026年1月 |
| 利用企業 | マルカミ物流 |
施設は関西主要都市への配送だけでなく、和歌山・奈良方面への広域配送拠点としても活用できる立地となっています。

そして、2026年10月28日、日本GLPは「Marq大阪4」の竣工を発表しました。
「Marq大阪4」は地上4階建て、延床面積28,612㎡の物流施設です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | Marq大阪4 |
| 所在地 | 大阪市東住吉区矢田5丁目4-18 |
| 敷地面積 | 17,754㎡ |
| 延床面積 | 28,612㎡ |
| 構造 | 地上4階建て・耐震S造 |
| 着工 | 2025年4月 |
| 竣工 | 2026年10月末 |
| 設計・施工 | 鴻池組 |
| 利用企業 | あらた |
「Marq大阪4」は、日用品卸大手の「あらた」が1棟を専用利用することが決まっています。
同社は「関西新センター(仮)」として活用し、2028年春からの稼働開始を予定しています。
「Marq大阪4」は、単なる大型倉庫ではありません。
倉庫内には構造ブレースのない仕様を採用し、全面的な自動マテハン設備の導入に対応します。
さらに、4層吹き抜けの自動ラック倉庫エリアを設け、ロボットなどを活用した高度な物流オペレーションに対応します。
床荷重は1.5t/㎡、有効天井高は5.5m。
荷物用エレベーター2基も設置されています。
また、浸水対策として受変電設備を高い位置に配置するほか、LED照明や太陽光発電設備なども導入します。
環境性能については「ZEB Ready」「BELS 6 Star」の認証を取得しています。
今回完成した2棟を合計すると、延床面積は約5万9,600㎡になります。
| 施設 | 延床面積 | 竣工 |
|---|---|---|
| Marq大阪3 | 約30,948㎡ | 2026年1月 |
| Marq大阪4 | 約28,612㎡ | 2026年10月 |
| 合計 | 約59,560㎡ | 完成 |
当初のプロジェクト紹介では、物流施設について延床面積約7.5万㎡とされていました。
一方、実際に竣工した「Marq大阪3」と「Marq大阪4」の施設概要を合計すると約5.96万㎡となります。
物流施設だけでなく、地域住民向けの商業施設も整備されています。
ディスカウントストア「ダイレックス矢田南店」は、2025年7月10日にオープンしました。
店舗所在地は大阪市東住吉区矢田5丁目2番41号です。
物流施設と近隣型商業施設を組み合わせることで、物流拠点としての機能だけでなく、地域住民の生活利便性向上も期待されます。

キャプテン翼フィールド東住吉
今回のプロジェクトで注目したいのが、公園を含めたまちづくりです。
東側には「矢田教育の森公園」を移設し、新たな公園やスポーツを楽しめるエリアを整備する計画となっています。
また、2026年7月にはフットサルコート「キャプテン翼フィールド東住吉」もオープンしました。
物流施設だけを建設するのではなく、
物流+商業+公園+スポーツ
という構成にすることで、周辺地域との共存を目指しています。
「Marq大阪4」は近鉄(南大阪線)「矢田駅」から徒歩約13分。
大阪シティバス「矢田行基大橋」バス停からも徒歩約1分です。
道路交通では近畿自動車道「松原JCT」から約6km、阪神高速1号環状線「西船場JCT」から約12km。
大阪都心部だけでなく、奈良・和歌山方面への配送にも適した立地となっています。
市街地に近い物流施設であるため、いわゆる「ラストワンマイル配送」の拠点としても活用しやすい立地です。
「ラスパOSAKA」は1999年に開業した施設でしたが、2010年に閉鎖されました。
その跡地周辺では、長期間にわたって土地利用の転換が進められてきました。
今回の開発によって、
ラスパOSAKA跡地
↓
物流施設「Marq大阪3・4」
+
ダイレックス矢田南店
+
公園
+
スポーツ施設
という新しい土地利用へと変化しています。
特に2026年は「Marq大阪3」「Marq大阪4」の2棟が完成したことで、計画の中核となる物流機能が整いました。
今回の再開発で興味深いのは、大型物流施設を住宅地の中に単純に建設するのではなく、商業施設や公園、スポーツ施設と組み合わせている点です。
物流施設は地域経済や雇用を支える一方、トラック交通や建物の巨大化など、周辺住民との調和が課題になります。
そのため、
物流施設と住宅地の間に公園などを配置する
ことで、物流機能と住環境の両立を目指していると考えられます。
今後、このエリアが東住吉区南部の新たな物流・商業・スポーツ拠点としてどのように発展していくのか注目されます。
大阪市東住吉区のラスパOSAKA跡地周辺では、日本GLPによる大規模なまちづくりが進められています。
2026年1月に「Marq大阪3」、10月末に「Marq大阪4」が竣工し、物流施設2棟が完成しました。
さらに「ダイレックス矢田南店」が2025年7月に開業し、公園やスポーツ施設も整備されています。
今後は、単なる「物流施設開発」ではなく、
「物流+商業+公園+スポーツ」
を組み合わせた東住吉区南部の新しい地域拠点として、その変化を見ていきたいところです。

| 名称 | 日本GLP(仮称)大阪市東住吉区施設 |
| 所在地 | 大阪市東住吉区矢田5丁目20番1ほか |
| 用途 | 物流施設・商業施設・公園 |
| 敷地面積 | 14,539㎡(物流施設北棟)
17,353㎡(物流施設南棟) 3,401㎡(商業施設) |
| 建築面積 | 9,262㎡(物流施設北棟)
10,249㎡(物流施設南棟) 1,500㎡(商業施設) |
| 延床面積 | 31,306㎡(物流施設北棟)
40,059㎡(物流施設南棟) 3,954㎡(商業施設) |
| 高さ | 28.5m(物流施設北棟)
28.9m(物流施設南棟) 15m(商業施設) |
| 階数 | 4階(物流施設北棟)
4階(物流施設南棟) 2階(商業施設) |
| 建築主 | GLP大阪市東住吉区まちづくり特定目的会社 |
| 設計 | |
| 施工者 | |
| 解体着工 | 2023年 |
| 新築着工 | 2024年 |
| 竣工 | 2026年 |
| アクセス | 近鉄南大阪線「矢田駅」から約1km |
SPCとは「GLP大阪市東住吉区まちづくり特定目的会社」で、大阪市東住吉区で実施した開発条件付き市有不動産売却に関する開発事業者募集プロポーザルにおいて事業者に決定し、2021年5月31日に基本協定を締結した。

出典 大阪市


出典 大阪市
大阪市は2022年10月28日に地元説明会を開催し、その資料にには、2023年解体着工、2024年建設着工、2026年竣工オープン予定と記載されている。
「商業施設」「公園」も整備
単に市有地を売却するのではなく、開発業者の負担で「商業施設」「公園」を整備するスキームで、物流施設だけではなく、商業施設にはカフェや飲食店も設置される予定で「街の賑わい」を創造する。
875名の雇用創出
また、物流施設と商業施設の合計で875名の正社員・パートを雇用する計画で、完成予想図を見ると「物流施設」の屋上には「太陽光発電パネル」が設置されると予想される。

2023年4月西から撮影

「ラスパOSAKA」の北側の「矢田教育の森公園」も北敷地として、一体的に再開発される。(2023年1月13日から一時的に閉鎖されている)

再開発を大きく分けて「北敷地」と「南敷地」があり、旧ラスパOSAKAは南敷地として再開発される。

道路・造成工事の設計は「八洲」、施工は「竹中土木」が担当する

2023年4月(南から撮影)
右側の「旧・市営矢田南住宅」も一体的に再開発され、写真手前はスケートボード場になる予定。

2023年4月(東から撮影)
敷地の南東部分には「フットサル場」が設置される。

2023年4月(北から撮影)
