最近、関西の鉄道では「ホームドア」が設置されつつある。しかし、ホームドアの開閉に1駅約10秒の時間がかかり、電車のダイヤが遅れる可能性がある。
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ラッシュ時以外の時間帯で、実際にドアが駅で開いている時間を計測すると1駅約20秒だった。
しかし、ホームドアが導入されると、ホームドアの開閉という作業をしなければならない。
実際のドアの開閉手順を予想すると
- 電車がホームに入線し停車する
- ホームドアを開く
- 電車扉を開く
- 電車扉を閉める
- ホームドアを閉める
- 電車が発車する
安全確認時間も含め、ホームドアを開くのに5秒、ホームドアを閉めるのに5秒の合計10秒がかかると予想される。
阪急宝塚線の全駅にホームドアが設置された場合の予想所要時間
- 現状 阪急梅田駅~宝塚駅(急行) 所要時間33分
- ホームドア設置後 所要時間35分
途中駅が11駅あり、1駅で10秒遅れると11駅で110秒遅れる。また終点駅でもホームドアを開くのに5秒かかるので、115秒遅れると予想される。
これについては、駅と駅の間の走行時間を短縮して所要時間が遅れないようにする鉄道会社もある。駅間の長いJRでは可能かもしれないが、駅間の短い阪急ではかなり困難と思われる。
また、運行時間を短縮することで、その分運転に余裕がなくなるかもしれない。
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ホームドア設置の課題
ホームドアを設置するにあたり、ホームドアの開閉時間の他に様々な課題がある。
まず、車両を正確な位置に停車させる必要がある。停車位置がズレると、電車を正確な位置に調整する必要がある。
これについては、「定位置停止装置(ATO/TASC)」が「JR山手線」や「大阪メトロ千日前線」の車両に導入され、ほぼ自動で所定位置に電車が停止するようなっている。
また、1駅(上下2線分)で数億円から十数億円の設置用がかかる。阪急十三駅の場合3ホームで10億円と言われるので、1ホーム当たり約3億円になる。
コメント
個人的には宝塚線全線で合計2分遅れても安全性を優先して、全駅に「ホームドア」を設置すべきだと思う。
しかし、鉄道会社的には、そう簡単にはいかない。阪急(梅田~宝塚33分 )に対してJR(大阪駅~宝塚駅25分)と阪急の方が8分遅い。
阪急が宝塚線全駅にホームドアを設置すると所要時間が35分となり、JRよりも10分遅くなる。
したがって、今のところ阪急電鉄でホームドアの設置予定になっている駅は、十三駅(2019年春)、神戸三宮駅(2020年度)にとどまる。