2025年10月10日、日本政治の勢力図が一変した。
公明党がついに自民党との連立を解消し、1999年10月から26年続いた「自公政権」が終焉を迎えたのだ。(2009〜12年の3年間を除く)
この一手が、永田町を大きく揺るがしている。
次の首班指名で急浮上したのが、国民民主党代表の 玉木雄一郎氏 だ。
衆議院の会派別所属議員数

首相指名第一回投票(衆議院)
自民党は衆議院で196議席を確保していますが、過半数(465名の議席のうち233議席)には届きません。
首相指名の第一回投票で、もし立憲民主・国民民主・共産・れいわの各党が国民民主党代表の玉木雄一郎氏に投票すれば、合計で186票となり、自民党の高市早苗氏との間で決選投票に進むことになります。
立憲民主党 | 148 |
国民民主党 | 27 |
日本共産党 | 8 |
れいわ新選組 | 3 |
合計 | 186 |
決選投票
もし第一回投票で決選投票に進んだ場合、公明党(24議席)と日本維新の会(35議席)が玉木雄一郎氏に投票すれば、票数は245票となり、過半数を超えます。この場合、玉木雄一郎氏が首相に就任することになります。
立憲民主党 | 148 |
国民民主党 | 27 |
日本共産党 | 8 |
れいわ新選組 | 3 |
公明 | 24 |
維新 | 35 |
合計 | 245 |
決選投票で、公明(24議席)のみ玉木に投票した場合(維新は棄権)
立憲民主党 | 148 |
国民民主党 | 27 |
日本共産党 | 8 |
れいわ新選組 | 3 |
公明 | 24 |
合計 | 210 |
仮に決選投票で日本維新の会(35議席)が棄権したとしても、玉木雄一郎氏へは210票となり、自民党196議席を上回るため、首相指名は玉木氏有利のままです。
そのため、自民党としては、高市早苗氏を首相にするには、決選投票で維新の35議席を取り込むことが不可欠となります。
決選投票で、公明(24議席)のみ玉木に投票、維新は高市氏に投票した場合
自民党 | 196 |
維新 | 35 |
参政党 | 3 |
合計 | 234 |
自民党(196議席)と日本維新の会(35議席)を合わせると、合計231議席となり、過半数の233議席には届きません。しかし、玉木票は210票なので、自民・維新連合で勝利する可能性が高いです。
さらに、参政党(3議席)を取り込めば合計234議席となり、正式に過半数を確保することができます。