大阪大学発ベンチャー「ビズジーン社(VisGene)」は、新型コロナウイルスの「簡易検査キット」の開発が完了し、現在、販売に向けて体制を整えている。(2020年9月21日付)
もうすぐキットが完成します! #クラウドファンディング #READYFOR https://t.co/kTBL5gORQr @READYFOR_cfより
— 関西散歩ブログ (@KansaiSanpo) September 23, 2020
2020年6月段階の情報
- 当初、販売価格は1,500円で保険適用し3割負担の場合450円程度と予想されていた。
- しかし、2020年6月段階では「診断用」ではなく「研究用」として販売される見通しで保険適用は困難かもしれない。
大阪大学「微生物病研究所」
「新型コロナウイルス」を検査できる「簡易検査キット」を開発した「ビズジーン社(VisGene)」は、大阪大学産業科学研究所での研究成果を実用化するため2018年4月に設立された。
代表者の開發邦宏は、大阪大学産業科学研究所、大阪大学微生物病研究所、国立感染症研究所、タイ保険省などと共同研究してきた。
「大阪大学微生物病研究所」と「 国立感染症研究所」
施設名 | 大阪大学微生物病研究所 | 国立感染症研究所 |
所在地 | 大阪府吹田市山田丘3-1 大阪大学吹田キャンパス内 | 東京都新宿区戸山1-23-1 |
設立日 | 1934年 | 1997年(前身国立予防衛生研究所1947年) |
所管 | 文部科学省 | 厚生労働省 |
- 大阪大学微生物病研究所は文部科学省の所管で、国立感染症研究所は厚生労働省の所管と異なるが、研究者は人事交流しており現場レベルでは協力できる関係と思われる。
- 厚生労働省と文部科学省は「保育所」と「幼稚園」など重複する分野で対立しているが、省庁間で協力できれば開発・販売がスピードアップできるかもしれない。
国の支援
2020年4月30日に成立した、令和2年度補正予算「ウイルス等感染症対策技術び開発」において、ビズジーン社が参画する「新型コロナウイルスの信頼性の高い迅速診断システムの開発 」が採択されました。