文部科学省は、現在の高校普通科を3分割し「学際融合科(仮称)・ 地域探求科(仮称)・普通科」に再編する案を検討している。
- 普通科
- 学際融合科(仮称)
- 地域探求科(仮称)
今後、中教審(中央教育審議会)の特別部会に提示し、早ければ2022年春にも、学際融合科(仮称)・ 地域探求科(仮称)が新設されることになる。実現すれば1948年の新制高校の発足以来の再編となる。
以下は当ブログの解釈です。(間違っているかもしれません)
学際融合科(仮称)
- 学際融合科とは、教科の枠を超えて、大学や国際機関との連携を図る学科
- 国際的な人材の育成
- 海外では日本ほど「理系と文系」の区別なく教育しているので、国際的な人材を育成するためには「理系と文系」の区別がある現在の高校教育では対応できない
地域探求科(仮称)
- 地域探求科(仮称)とは、地域社会の課題に取り組む学科
- 自治体や地元企業との協力体制を構築する
- 地域と高校をつなぐコーディネーターを配置する
- 高校不登校・ニート対策
当ブログまとめ
増加する高校不登校やニート問題について文部科学省がやっと対策案を考え始めたのだと思う。
- 学際融合科は国際的な人材の育成、地域探求科は地元との連携強化を図る意図があると思う。現在の「普通科」では生徒のニーズにこたえられず、通信制高校などが受け皿になっていることに対して、文部科学省がその対処を考えたのだと思う。
- 特に、地域探求科は地元との連携を強化することで、地方の人材確保の狙いもあるのではないか?
通信制高校の存在感が増してきており、高校普通科を3分割に再編することで、文部科学省がメインストリームと考える「高校普通科」の存在意義を再び高めることが目的だと思う。
生徒のことよりも、文部科学省の権限が及ぶ範囲を維持したいという官僚ならではの案であり、生徒の立場に立った再編案ではない。