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フランス、2時間30分以内の航空路線を廃止へ、2021年に成立した「法律」を2023年5月23日に施行

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フランス政府は、2023年5月23日、鉄道での移動が可能な国内の短距離区間(鉄道で2時間半以内)で、航空機を利用するのを禁止する法律を施行した。

温室効果ガスの排出削減を狙ったもので、これにより、鉄道で2時間半以内に移動できる航空路線は廃止される。

議会は2年前の2021年に法案を可決していた。

パリと、ナントやリヨン、ボルドーなどの都市を結ぶ航空便は、ほぼ全廃となる。

乗り継ぎ便は影響を受けない。

参照 BBC

 

以下は過去記事

 

フランス政府は、交通機関による温暖化ガス排出量を削減するため、2時間半以内で到着する地域までの短時間フライト(国内線)を禁じる予定だという。この法案は賛成多数で可決されており、今後上院(元老院)でさらに審議された後、成立する見通しだ。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/a9bc2eb0bf8d42ffcaae93e7b8757fab76eb87a6
  • オランダは2013年から短距離の航空路線を廃止
  • オーストリアは2020年6月、350km以内の航空路線については、30ユーロ(約3,900円)の税金を課税し、列車で3時間以内の航空路線を廃止した。

 

二酸化炭素排出削減の動きにより、2030年代にはガソリン車が急速に減少すると見られる。

今後、世界各国で短距離航空路線が廃止になれば、日本も従わざる負えなくなるかもしれない。

 

乗客1人1マイル当たりの二酸化炭素排出量(欧州環境機関EEA)

交通機関 二酸化炭素排出量
列車 14g
自動車 158g
飛行機 285g

 

羽田空港=伊丹空港路線の飛行距離は400km、新幹線の所要時間は約2時間30分(鉄道営業キロ515km)なので、もしかしたら廃止の対象になるかもしれない。

ただ、この路線の利用比率は「飛行機15%:新幹線85%」なので、飛行機路線が廃止されても大きな影響はない。

また、伊丹=福岡の利用比率も「飛行機15%:新幹線85%」、新幹線の所要時間2時間30分とほぼ同じ状況なので、こちらも将来的に廃止になる可能性があると思う。

 

航空機路線別利用者数(2019年)
航空路線 飛行機利用者数
羽田=伊丹 544万人
伊丹=福岡 59万人
伊丹空港全体の利用者数 1,650万人
もし、新幹線で2時間30分の航空路線が廃止されると、伊丹空港の利用者数は2019年の1,650万人から、年間1,047万人と大きく減少することになる。
2027年、東京=名古屋間にリニア中央新幹線が開通予定、2037年に東京=新大阪間のリニア全線開通予定になっており、同区間の航空路線の存続が問題になってくるかもしれない。
2030年以降ガソリン車廃止の動き
国名 ガソリン車(販売禁止)時期 HV(販売禁止)時期
イギリス 2030年

(スコットランドは2032年)

2035年
日本 乗用車2035年(目標)
EU 2023年以降も合成燃料車は販売できる
中国 2035年
アメリカ・カリフォルニア州 2035年までに
カナダ・ケベック州 2035年までに
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